ここがパンチライン!(本とか映画、ときどき新聞)

物語で大事なのはあらすじではない。キャラクターやストーリーテリングでもない。ただ、そこで語られている言葉とそのリアリティこそが重要なんだ!時代の価値観やその人生のリアリティを端緒端緒で表現する言葉たち。そんな言葉に今日も会いたい。

『思いやりのススメ』

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身体障害者で激しく口の悪いトレヴァーとそれを介護する書けなくなった小説家・ベンのロードムービー

 

 

「中指立ててる」

  「あーん、惜しいな」

 

 

 

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向かいのダイナーでデートする2人。それを見守るベン。

 

 

 

 

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全米一巨大な穴に向かって、立ちション便。

 

 

 

『メメント』

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出張先の水戸で行ったインドカレー「カルマ」

 

 

・物語を逆回しに。しかも断片的に。

 

・全身、メモ(入れ墨)だらけの男

 

・誰も信じられない(出てくる奴全員怪しい

・「条件付け。習慣と繰り返しで俺は生活できる。本能で生活する」

 

・ストーリーが断片的になる。少しづつ前の話がブロックで映る。

 

・操ろうとする者。嘘をつく女。

 

・妻との回想シーンを間違って覚えていた(妻に注射を打っていたのは自分だった..)

 

『永い言い訳(西川美和)』

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キューバへの行きしな。羽田-トロント間で観た。

まず、映画の始まり方サイコー。

 

...妻()が夫(本木雅弘)の髪を切りながら夫がグチってる。

 

 

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で、自宅で不倫明けの朝、急転直下の物語進行へ...

 

 

「子育てって免罪符ですよね。自分がバカでサイテーなクズだってこと、全部忘れさせてくれますもん」 

 

 

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子どもの前で大人の話(真実)を話した性格の悪い(人生こじらせた)作家

 

 

「僕はね、夏子が死んだ時、他の女とセックスしてたんだよ。しまくってたんだよ!君とは全然違うんだよ!」 

 

 

 

人間は、こーゆー残酷なことを言うもんだ(少なくとも心の中では思ってるもんだ)

 

『It(2017)』

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『It(2017)』(tront ~tokyoHaneda)

 

・大雨の日に側溝から、マジインパクトあるピエロが話し掛けてきた。

 

・小児の側溝への連れ去りシーンマジ怖ええ。腕喰われて引っ張られたジョージー同様、観てるものもガッっとこのピエロのインパクトに掴まれる。

 

アメリカのハードないじめ社会に生きる子ども達

 

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・ピエロの動きが怖い。襲い方がえげつなく怖い。迫力ピエロが揺れながら高速で近づいてくる。

 

 

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「わたしが行く。いくじなし!」

 

 

 

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・子供にしか見えないホラー体験!ホラーな現場!(トトロの逆やん)

 

 

「このうるさい女を仲間に入れたのは誰だ!?」 

 

 

「やっつけるには心を一つにしないと!それしか生き残る道はない!」

→やっぱりそういうのが重要なのである。 

 

 

・後半、ピエロは街の悪童を狂気殺人へと駆りたてる。

 

・衝撃の事実。子供たちの恐怖がピエロとして実態化するのだあ!!!

 

・少年たちが恐怖に打ち克つ成長譚でした

 

 

『Argo』

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『Argo』(2018.07.11-/ tront ~tokyoHaneda間)

 

・(イランの)人々はシャアの身柄引き渡しを求めアメリカ大使館に押し寄せた。裁判にかけ処刑するために。

 

・カナダ大使邸に匿われたアメリカ大使館職員6人の救出作戦

 

・CIAの救出エキスパート(B アフレック)

 

猿の惑星見てて、作戦を思いつく。偽映画の製作スタッフにして逃げ出す

 

・前日に中止命令!

 

・全てカナダの手柄にするんだ。CIAは裏方に徹する。

 

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『チェ 28歳の革命』

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キューバ行く前にちょっと。帰ってきて残りを観た。

 

デルトロ似てる。カッコいい。

キューバ旅行の写真を添えて。

 

 

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フィデルゼネストも否定してない

 

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コマンダンテ(司令官)!

エルネストとカミーロ・シエンフエゴス。

 

 

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「歴史が無実を証明する」

 

 

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・革命軍の女性兵ナタリア ボリバル

 

 

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サンタクララ市民が自由のために闘うときがあるとすれば、それはいまだ」 

 

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・モンカダ兵営への襲撃

 

 

 

 

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『パルプフィクション』

 

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俺のタランティーノ人生はこの映画からはじまった。。

タランティーノ作品で一番好きだな〜

 

 

体中がペニスの先になったような気分よ

 

 

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ヤクやってボスの女と会うビンセント 

 

 

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123で心臓に注射器ぶっ刺すシーン、サイコー。

 

 

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ブッチの女役(ファビアン)がすげく可愛い。チャーミング

 

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すっげードタバタ話(ドンパチ殺したり、オカマのポリスにカマ掘られたり、ファミレス強盗助けたり...)

 

 

「大丈夫か?」

「大丈夫なわけねえ」

 

 

「わめくなハニーバニー」

 

 

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ジュールス「だが努力してる。羊飼いになろうと一生懸命努力してる」

 

文芸時評:磯崎憲一郎(朝日新聞 5/30、6/27)

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文体とは何か

「うつくしい文章とか気の利いた表現といったことではなく、日本語の並べ方そのもの

 

登場人物の人生観を端的に言い表す台詞でもなく、ただひたすらに、目の前の一文の、語の選択と配置、という問題なのだ。

 

作中の所々で、書き手の意図を超えて一つの言葉が次の言葉を生む、小説の自己生成が起こっているようにも感じる

 

 

 

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かつては少ないながらも海外小説や文庫の古典が並べられていた売り場を、売上ランキング上位の小説とダイエット本と付録付き女性誌に明け渡してしまった結果、街の書店の地位はコンビニとネット通販と情報サイトに取って代わられた、というのが本当の所ではないか?つまり「文化拠点」が衰退しているのではなく、「文化拠点」である事を自ら放棄した必然として、書店は減少の一途を辿っているように見えて仕方がない。

 

寄稿:『理解できぬ世界は悪か(角田光代)』

会社サボって、「万引き家族」観れてよかった。

朝日で2回(6/8、6/25)、読売で1回(6/7)、大きく紙面を割かれた。

各記事を並べたいと思う。

 

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幼児を虐待する親は極悪人だと思っているし、万引き常習犯は病んでいるのだろうと思っている。自分が彼らと同じ人間だと思うことは怖い。だから線引きせずにはいられない。 

 

よく理解できないこと、理解したくないことに線引きをしカテゴライズするということは、ときに、ものごとを一面化させる。その一面の裏に、側面に、奥に何があるのか、考えることを放棄させる。善だけでできている善人はおらず、悪だけを抱えた悪人もいないということを、忘れさせる。善い人が起こした「理解できない」事件があれば、私たちは「ほら悪いやつだった」と糾弾できる。

 

 

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是枝監督は以前から、現代のメディアが陥りがちな「分かりやすさ至上主義」に警鐘を鳴らしていた。彼の映画も、説明しすぎないことが特徴になっている。

だって、世の中って分かりやすくないよね。分かりやすく語ることが重要ではない。むしと、一見分かりやすいことが実は分かりにくいんだ、ということを伝えていかねばならない。僕はそう思っています

 

 

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あたし楽しかったからさ、こんなんじゃお釣りがくるくらいだよ。

あんたマエがあるんだから、5年じゃきかないよ。(作中より)

 

父ちゃんさ、おじさんに戻るよ。

 (作中より)