ここがパンチライン!(本とか映画、時々 新聞)

いま、物語で大事なのはあらすじではない。そこで語られている言葉とリアリティだっ!!ということで、卑怯で弱い人間を愛したい。人間の野蛮さ、愚劣さから目を背けたりしたくない。おのれ自身の端緒(根っこ)が絶えず更新されてゆくそんな経験をする、そのための記録。大江健三郎と吉田修一と。三島と太宰と。村上春樹と中村文則、小島信夫と舞城王太郎。カズオイシグロにミシェル・ウェルベック。カーヴァーとチャンドラー、ブコウスキーにキューブリック。コッポラにデビット・フィンチャー。ウディ・アレンもケヴィンスペイシーも。談志だって

『このサイテーな世界の終わり』

サイコパスな少年の反骨少女かあ。 強がっていきがったことばかり言ってたティーン前半。 お互いをよく知らない男の子と女の子が、互いにブラフをかまし合いながら、物語とシーンが展開していく。何にも囚われまいとする彼女たちのやりとりは、キラキラした…

『ディレイ・エフェクト(宮内悠介)』

う〜ん、あんまり言うことはないんだよなあ。 文学界もとい、出版界がとにかくこの人にそろそろ取っておいて欲しい、くらいの名前なんだろうなあってくらい、候補になった回数が多い(直木賞3回、芥川賞2回候補)。 あまりに突飛な設定に、適応するのに何…

『おらおらでひとりいぐも(若竹千佐子)』

孤独と対話がテーマ。 このように、脳内で何人かの自分が対話している老人は多いと思う。 著者は74歳で文藝賞初受賞。 老女の脳内で繰り広げられる対話と追憶。 年の功らしく、作中に太字になりそうな部分は多い。 桃子さんはさっきから堰を切ったように身…

『先生の白い嘘』

『週間SPA」で連載されている『ロマンス暴風域』が、ただならぬリアリティを描いてると思ったので同作者の作品を読むことにした。 まさしく一気読みだった。 処女を襲って、以後いいなりにさせる悪魔のような男。ここが物語を駆動する仕掛けの核だ。 そし…

『愛が挟み撃ち(前田司郎)』

2018年冬、芥川賞候補作。 今回は「勝手に芥川賞選考会(1/15)」の開催を前にアップ。 ※本物の選考会は1・16、築地の新喜楽にて。 前田司郎さんは、五反田団を主宰する劇作家、演出家、作家。 09年には『夏の水の半魚人』で、三島賞を受賞している。…

『SCOOP』

福山雅治、二階堂ふみ。監督・大根仁。 映画館で予告編観ると、見てみたいなと思わせる類いのはっちゃけ方。 www.youtube.com なんでフリーの俺がお前んとこの社員育てなきゃならねーんだよ。 芸能人のケツも作家先生の顔も似たよーなもんでしょ。 「じゃあ…

『美味しんぼ 30(鮭勝負!)』

✔︎またしても、栗田ゆう子のオブラートに包まない言い方! ✔︎団社長、成り上がり、キャビア、とんぶり ✔︎キャビアを食べる団社長を「成り上がり」と侮辱するときのニ木さん超嫌な奴さ ✔︎『成り上がり』:団社長がパーティでサーブするキャビアについて相談に…

「美味しんぼ 5(青竹の香り)」

◆駅前に出来た田舎味噌の工場、鯉こく ◆青竹に入れて鱸(スズキ)を回し焼く ◆鯛と塩 ◆スパイスの秘密、記憶喪失 ◆牛鍋の味、魯山人風、しゃぶスキー ◆サラダと美容、太った女性と婚約破棄 https://www.amazon.co.jp/gp/product/B00AQRC8YS/ref=series_rw_dp_sw

『美味しんぼ 2(幻の魚)』

◆そばのかえし、屋台でそば屋やってたにーちゃん、神田やぶで修行、若松警部 ◆周大人、「ほんとの豚バラ煮込みだ」 ◆包丁 ◆ドイツ料理、サビーナ、少年院上がり、 ◆葉山沖のトボけた鯖に雄山怒る、皿送る ◆中華麺屋、麺の兄、スープの弟、 https://www.amazo…

『ナルコス』

「まずは、俺たちが戻ったと知らせる!」 「カリージョが戻った。メデジンにいます。」 手段を選ばない悪魔になったカリージョ大佐は少年も殺す。下っ端をヘリから落とす。 タバコの巻き紙を買いに街へ。サングラスを外して大胆になるエスコバル。 公園でグ…

サンクチュアリ(5)〜(7)

渡海は完全に惚れてんだよおぉ〜 ドーン!絶大権力の幹事長は、駒使いしている議員の夜の現場にも、こんな風に圧力立ちするのダっ!! ぬぬっ! 驚き過ぎでしょかんじちょー。 って、このシーンはどこかに差し込もうと作者らも考えてたんだろうなあ。表の浅…

『子どもが生まれたも妻を憎まずにすむ方法』

画像はここでの話とは無関係 標題は、アメリカ輸入本のパクリ題だ。 アメリカってやつあ、いつだって資本主義的事象をあるいはその経済システムがもたらす人間社会の個別的現象を先取りしてやがる。 きっとこれだって、半年くらい遅れて日本でもぱーっとSNS…

『ナルコス(パブロ・エスコバル)』

大統領をめざした麻薬王。コロンビアの悪名高きドラッグカルテルの盛衰一代記。 (EPISODE4)✔︎裁判所に保存してあったエスコバルの犯罪証拠を燃やした左翼系ゲリラM19の幹部・イワン雷帝らは、褒賞の場でナルコスに殺される。 (EPISODE6)✔︎米DEAの協力…

『女たちよ!(伊丹十三)』

アイルランドとイングランドとの関係は、朝鮮とわが国の関係に似たところだある。 アイルランドは非圧迫民族である。 オスカーワイルド、バーナードショー、いずれもアイルランド人。 たとえば水戸光圀公は、塩鮭の皮が好きで好きでたまらない。 ときどき積…

『WALKING DEAD ウォーキングデッド(シーズン7)』

以下、メモ。 シーズン7のオープニングはいささかセンセーショナルだった。 飽きられないためにはこれくらいのインパクトが必要だったのだろう。 オープニングメンバーのグレンがとうとうララバイした。 しかもあまりにインパクトのある残酷な仕打ちで...。…

『明暗(夏目漱石)』

朝日新聞での連載作品。人間の利己(エゴイズム)を扱った近代小説。未完。 以下、メモ。 津田由雄30歳、会社員。 →新婚の細と淡白な会話 →父親が金を送ってくれない吉川にでも借りるか →叔母さんから「あんたは贅沢すぎるよ」 →叔母甥で結婚観を議論 →姪っ…

サンクチュアリ(4): 俺は三日であんたを抱ける!

とにかく旧体制(ぬるま湯に浸かってた全世代に)に対して怒ってんだよな。 怒りはパワーだよな。 何度でも言おう。 自分がヤクザに抱かれたいのに「抱かせてあげる」とカッコつけてこぼす杏子は、東大卒警視である。 毎度恒例、杏子のお色気省察のお時間で…

サンクチュアリ(2)「すべてあんた達の戦いだ!!」

ほんっとにこのマンガは(ていうよりは史村翔×池上遼一コンビ)は設定・展開ともにトンデモなんだけど、それを補って余りある名シーン、名言が多いんだよなあ。 参加の組長を差し置いて2代目に成り上がった北條。兄貴分・渡海によって手荒くはねつけられた参…

雨の衆院選の週末の前に

雨の衆院選週末を前に。 多くの自民党支持者たちは大体共通して共産党を嫌っている。 感情的に嫌悪している。 きっと彼らは、街中で中国人観光客を見ると嫌そうな顔をする。 排他的で、狭量な、島国日本人の典型的な姿だ。 この人たちの家の本棚を、少しのぞ…

『往復書簡:初恋と不倫 (坂元裕二)』

不帰の初恋、海老名SA。カラシニコフ不倫海峡。 不帰の初恋、海老名SA どうして三崎さんには僕が見えるのですか。不思議です。 そういうことに旅のしおりを作る人はいません。 豆生田にはチャーハンをおかずにしてご飯を食べる特技がありました。 悲しみ…

『ある日うっかりPTA(杉江松恋)』

娘はまだ1歳2箇月だが、少し気になるPTA。 ドタバタ奮闘ルポを拝見したろがいっ。 PTA会合の九割は、日中開かれるのである。 学校がこうしてくださいと言えば、九割方要求は通る。学校の要求を一般会員に説明して通すのが巧い役員はいい役員なのである。 …

『総選挙 日本の岐路(中村文則 2017年10月6日付 朝日新聞)』

★中村文則 その件で関係者達が国会で「記憶にない」を連発しても支持してくれる。だからそういった層には、元々説明する必要性は薄い。 そして政権を批判している人たちに対しては、首相が都議選で野次のコールをした人々に対し「こんな人達に負けるわけには…

『それでも 愚直に選ぶ(2017年10月5日付 朝日新聞)』

★池澤夏樹 この数年間、安倍晋三という人の印象はただただ喋るということだった。 枯れ草の山に火を点けたかのようにぺらぺらと途切れなく軽い言葉が出てくる。対話ではなく、議論でもなく、一方的な流出。機械工学で言えばバルブの開固着であり、最近の言い…

『「安倍的」なるもの(2017年10月4日付 朝日新聞)』

★幸田真音 ストレートで、細工や計算をしない人だと思います。 メルケル独首相に「ウラジミールはシンゾーに任せる」と言われたほどの関係をロシアのプーチン大統領との間で築くなど、外交力は高く評価すべきです。 ★青木理 神戸製鋼社員時代の上司らに話を…

『ドイツ 安定の理由(2017年9月20日付朝日新聞)』

彼女のライフスタイルはいたって質素です。 ぜいたくなシェフを雇うことなく、今でも自分でジャガイモのスープを作っている。お店に並んで買い物もする。思慮深さに加えて、こうした生活ぶりも私たちプロテスタントの価値観を反映し、人気につながっているよ…

『同盟 どう向き合うか(2017年9月7日付)』

★丹羽宇一郎 最近、北朝鮮や中国への強硬論がまかり通っています。危ないことを恰好いいことだと思っている。戦争の真実を知るべきです。 戦争の真実とは何か。それは、「狂う」ということです。 普通、人は人を殺しません。だから狂うしかない。また、実際…

『「壁」超えつながるには(2017年9月6日付 朝日新聞)』

★東浩紀 偶然の出会い 観光のよさ 今は、世界中の人々が「他者とつきあるのは疲れた」「仲間だけでいい」と叫びはじめている。ナショナリズムの存在感が増しています。 観光客は評判の悪い存在です。余暇の活動なので無責任だし、他者とつながろうと思ってい…

『異論のススメ -貨幣で思考 衰える文化-(佐伯啓思・9/1付朝日新聞)』

ドイツの文明史家オスヴァルト・シュペングラー われわれの行動のほとんどあらゆる結果を、利潤や費用対効果といった数値的成果主義と貨幣の統率のもとにおいている。学校や行政でさえも成果主義に浸食され、利益の上がらない地域の商店街は崩壊する。 数字…

武田砂鉄の気になるこの人「長渕剛」

前作の「カモメ」という曲で「止めてくれ原発を」と歌いました。同時に原発の廃炉作業で働く人の労働歌がなければならない。労働歌がないと人はすさんでいく。歌は常に硬質な魂を持たなければならない。 武田「新作からは、何よりも「なぜおまえは怒らないの…

『カルテット(8)』:死ぬなら今かな?っていうくらい、今が好きです。

別府「いつもそのコーヒー牛乳飲んでますね。好きなんですか?」 すずめ「あ、はい。好きだってこと忘れるくらいいつも好きです」 家森「5文字しりとりする?か・た・お・も・い」 すずめ「いいんです。」 へえ〜からは何も生まれませんよ。へえ〜を生まな…