ここがパンチライン!(本とか映画、時々 新聞)

いま、物語で大事なのはあらすじではない。そこで語られている言葉とリアリティだっ!!ということで、卑怯で弱い人間を愛したい。人間の野蛮さ、愚劣さから目を背けたりしたくない。おのれ自身の端緒(根っこ)が絶えず更新されてゆくそんな経験をする、そのための記録。大江健三郎と吉田修一と。三島と太宰と。村上春樹と中村文則、小島信夫と舞城王太郎。カズオイシグロにミシェル・ウェルベック。カーヴァーとチャンドラー、ブコウスキーにキューブリック。コッポラにデビット・フィンチャー。ウディ・アレンもケヴィンスペイシーも。談志だって

『女たちよ!(伊丹十三)』

アイルランドとイングランドとの関係は、朝鮮とわが国の関係に似たところだある。 アイルランドは非圧迫民族である。 オスカーワイルド、バーナードショー、いずれもアイルランド人。 たとえば水戸光圀公は、塩鮭の皮が好きで好きでたまらない。 ときどき積…

『WALKING DEAD ウォーキングデッド(シーズン7)』

以下、メモ。 シーズン7のオープニングはいささかセンセーショナルだった。 飽きられないためにはこれくらいのインパクトが必要だったのだろう。 オープニングメンバーのグレンがとうとうララバイした。 しかもあまりにインパクトのある残酷な仕打ちで...。…

『明暗(夏目漱石)』

朝日新聞での連載作品。人間の利己(エゴイズム)を扱った近代小説。未完。 以下、メモ。 津田由雄30歳、会社員。 →新婚の細と淡白な会話 →父親が金を送ってくれない吉川にでも借りるか →叔母さんから「あんたは贅沢すぎるよ」 →叔母甥で結婚観を議論 →姪っ…

サンクチュアリ(4): 俺は三日であんたを抱ける!

とにかく旧体制(ぬるま湯に浸かってた全世代に)に対して怒ってんだよな。 怒りはパワーだよな。 何度でも言おう。 自分がヤクザに抱かれたいのに「抱かせてあげる」とカッコつけてこぼす杏子は、東大卒警視である。 毎度恒例、杏子のお色気省察のお時間で…

サンクチュアリ(2)「すべてあんた達の戦いだ!!」

ほんっとにこのマンガは(ていうよりは史村翔×池上遼一コンビ)は設定・展開ともにトンデモなんだけど、それを補って余りある名シーン、名言が多いんだよなあ。 参加の組長を差し置いて2代目に成り上がった北條。兄貴分・渡海によって手荒くはねつけられた参…

雨の衆院選の週末の前に

雨の衆院選週末を前に。 多くの自民党支持者たちは大体共通して共産党を嫌っている。 感情的に嫌悪している。 きっと彼らは、街中で中国人観光客を見ると嫌そうな顔をする。 排他的で、狭量な、島国日本人の典型的な姿だ。 この人たちの家の本棚を、少しのぞ…

『往復書簡:初恋と不倫 (坂元裕二)』

不帰の初恋、海老名SA。カラシニコフ不倫海峡。 不帰の初恋、海老名SA どうして三崎さんには僕が見えるのですか。不思議です。 そういうことに旅のしおりを作る人はいません。 豆生田にはチャーハンをおかずにしてご飯を食べる特技がありました。 悲しみ…

『ある日うっかりPTA(杉江松恋)』

娘はまだ1歳2箇月だが、少し気になるPTA。 ドタバタ奮闘ルポを拝見したろがいっ。 PTA会合の九割は、日中開かれるのである。 学校がこうしてくださいと言えば、九割方要求は通る。学校の要求を一般会員に説明して通すのが巧い役員はいい役員なのである。 …

『総選挙 日本の岐路(中村文則 2017年10月6日付 朝日新聞)』

★中村文則 その件で関係者達が国会で「記憶にない」を連発しても支持してくれる。だからそういった層には、元々説明する必要性は薄い。 そして政権を批判している人たちに対しては、首相が都議選で野次のコールをした人々に対し「こんな人達に負けるわけには…

『それでも 愚直に選ぶ(2017年10月5日付 朝日新聞)』

★池澤夏樹 この数年間、安倍晋三という人の印象はただただ喋るということだった。 枯れ草の山に火を点けたかのようにぺらぺらと途切れなく軽い言葉が出てくる。対話ではなく、議論でもなく、一方的な流出。機械工学で言えばバルブの開固着であり、最近の言い…

『「安倍的」なるもの(2017年10月4日付 朝日新聞)』

★幸田真音 ストレートで、細工や計算をしない人だと思います。 メルケル独首相に「ウラジミールはシンゾーに任せる」と言われたほどの関係をロシアのプーチン大統領との間で築くなど、外交力は高く評価すべきです。 ★青木理 神戸製鋼社員時代の上司らに話を…

『ドイツ 安定の理由(2017年9月20日付朝日新聞)』

彼女のライフスタイルはいたって質素です。 ぜいたくなシェフを雇うことなく、今でも自分でジャガイモのスープを作っている。お店に並んで買い物もする。思慮深さに加えて、こうした生活ぶりも私たちプロテスタントの価値観を反映し、人気につながっているよ…

『同盟 どう向き合うか(2017年9月7日付)』

★丹羽宇一郎 最近、北朝鮮や中国への強硬論がまかり通っています。危ないことを恰好いいことだと思っている。戦争の真実を知るべきです。 戦争の真実とは何か。それは、「狂う」ということです。 普通、人は人を殺しません。だから狂うしかない。また、実際…

『「壁」超えつながるには(2017年9月6日付 朝日新聞)』

★東浩紀 偶然の出会い 観光のよさ 今は、世界中の人々が「他者とつきあるのは疲れた」「仲間だけでいい」と叫びはじめている。ナショナリズムの存在感が増しています。 観光客は評判の悪い存在です。余暇の活動なので無責任だし、他者とつながろうと思ってい…

『異論のススメ -貨幣で思考 衰える文化-(佐伯啓思・9/1付朝日新聞)』

ドイツの文明史家オスヴァルト・シュペングラー われわれの行動のほとんどあらゆる結果を、利潤や費用対効果といった数値的成果主義と貨幣の統率のもとにおいている。学校や行政でさえも成果主義に浸食され、利益の上がらない地域の商店街は崩壊する。 数字…

武田砂鉄の気になるこの人「長渕剛」

前作の「カモメ」という曲で「止めてくれ原発を」と歌いました。同時に原発の廃炉作業で働く人の労働歌がなければならない。労働歌がないと人はすさんでいく。歌は常に硬質な魂を持たなければならない。 武田「新作からは、何よりも「なぜおまえは怒らないの…

『カルテット(8)』:死ぬなら今かな?っていうくらい、今が好きです。

別府「いつもそのコーヒー牛乳飲んでますね。好きなんですか?」 すずめ「あ、はい。好きだってこと忘れるくらいいつも好きです」 家森「5文字しりとりする?か・た・お・も・い」 すずめ「いいんです。」 へえ〜からは何も生まれませんよ。へえ〜を生まな…

『カルテット(6)』:どうしてこうなったのか、わたしにもわからないんです。

結婚した相手の価値観の違いを、どういうところに観るか。 唐揚げに何も聞かずにレモンをかける妻。 「これ、人生ベスト1だから」って借りてきた自分の好きな映画を一緒に観ているときに、「この人はいい人か悪い人か」とか「なんでさっき一緒にいたのに今…

『マネーショート』

台詞というより金融タームお勉強会だ。 ▼ストリッパーが、家5軒ローン組んでる。 ▼MBS(モーゲージ債=毎月の返済額と金利を受け取る金融商品)のなかにサブプライムローンが。。 これは、一生に一度のディールだ ▼格付け会社も格付け売ってる会社。手数…

『カルテット(4)』:妻ってのどぐろです。結婚届けは夢をかなえるドラゴンボールです。

ゴミを捨てない人間は、ゴミから見てもゴミです! どうするんですか?この家、ゴミ屋敷になりますよ。マスコミ来ますよ。 飼ってたハムスター死んで悲しいって言ってて、一緒に映画観に行ったら映画の中でもハムスター死んじゃって。 (家森、茶間子との出会…

『カルテット(3)』:泣きながらご飯を食べたことがある人は、生きていけます

自分からキスしたら、男に恋は生まれません。 「こんにちわー」 「こんにちわー」 「さようならー」 天気予報って、上唇と下唇くっつけないで5回言ってもらえます? 「家族だから....行かなきゃダメかな」 「すずめちゃん、病院行かなくていい。 食べ終わっ…

「カルテット(2)」:翌朝、カラ友とベランダでサッポロ一番

真紀「街中で人と会って喋って、10分くらいしてから「この人知らない人だ」みたいなことってないですか?」 すずめ「ないですっ」 真紀「今日も目が笑ってないですよ」 ありす「ひどいー」 ・行間(他人に言われた言葉の真意を汲取り、言い換える) 「結婚す…

『カルテット(1)』:人生はレモンをかけてしまった唐揚げのように

脚本 坂元裕二。 ・「この女性と友だちになる仕事です」ともたい扮する巻鏡子。 ・新宿のカラオケボックスでたまたま会った四人。しかも全員が弦楽奏者。 平熱高いと、ここからちょっといいにおいがするんです だいじょぶなら態度もだいじょぶにしてください…

『カレー勝負(美味しんぼ24巻)』

カレーショップの主・栃川。 「この店のカレーが本物だと言ったからには答えてもらおう。まず第一にカレーとは何か?」 ターメリックとクミン(あと胡椒と唐辛子)があればなんとなくカレーらしくなる。 究極のカレーはマッドクラブ、鰹節。焼いた蟹の風味と…

『男はつらいよ 32 〜口笛を吹く寅次郎 〜』(1980年)

83年作。舞台となる備中は高梁(岡山県)は、さくらの夫・博の生まれ故郷。 マドンナは竹下景子(エリートと離婚して出戻ったお寺の娘、朋子役)。 当時、お嫁さんにしたい女優ナンバー1だった竹下景子。 と、当時の彼女の出演作などを検索していると謎のタ…

『海街ダイアリー』

四人の姉妹を観るための映画かな。 たまに流しておいてもいいって思う。 現代版『細雪』というか。 四姉妹の織りなす、鎌倉での春から夏にかけての美しい情景だ。 長澤まさみ(次女よしの)が男と明かした朝のシーン、から始まったり。 四人で浴衣着て、花火…

『苦役列車』

森山未来が好演。 実にダサくて、カッコ悪い。情けなくてよい。 「女が裸で自分でやってるの眺めながら、ギャルにしごいてもらうのは本当に気持ちいいんだから。」 「昔はやらせてくれたじゃねーかよー」

『父として考える(東浩紀・宮台真司) 』

父になってみて再読。 父なる実感、って部分の吐露は相対的に少ないように思われた。 見田宗介氏が言うには、女たちが保守化したのではなく、仕事も子育ても両方選べるようになった段階で、あらためて比べた上で子育てを選ぶようになった以上、子育てしか選…

『わかりあえないことから コミュニケーション能力とは何か(平田オリザ)』

4年前くらいに読んでいて本棚にささっていたものを再読。 こんなにも太字ばかりの本を、まだ取り扱っていなかったなんて。。。 無能。。 コミュニケーションにおける無駄(ノイズ)の大切さや、学校の授業はメチャクチャに教えた方がいい」といった まさに…

『北の国から2002 “遺言”(後編)』

まあなんというか、完結編ということもありタイトルも五郎の「遺言」とあることから、過去を振り返るイメージですな。 手間返し といって、村のおっさん達が協力して家を建ててる。 中ちゃん(地井武男)の息子(柳葉敏郎)のための家だ。 純は草太兄の牧場…