ここがパンチライン!(本とか映画、ときどき新聞)

物語で大事なのはあらすじではない。キャラクターやストーリーテリングでもない。ただ、そこで語られている言葉とそのリアリティこそが重要なんだ!時代の価値観やその人生のリアリティを端緒端緒で表現する言葉たち。そんな言葉に今日も会いたい。

2015-05-19から1日間の記事一覧

『迷宮(中村文則)』

中村文則の小説は、主人公や登場人物がのっぴきならない切実な状況にある。ちゃんとした大人ではなく、社会に根のない、いつ死んでもいい、かりそめの今を生きているようなそんな登場人物たちだ。幼少期から愛されていない、悪の烙印を押されている、家庭環…

『暇と退屈の倫理学(国分功一郎)』

脳科学者の池谷さんが、書評でレコメンドしたいたんだと思う。 ・好きなことが消費者の中で、自由に決定された欲望に基づいているなど到底言えない ・消費するとき、人は者に付与された観念や意味を消費するのである。消費されるためには物は記号にならなけ…

『ねじまき鳥クロニクル(第2部 予言する鳥編)』

妻クミコの失踪。(ワンピースのジッパーを上げたのが最後) ↓ 意識の娼婦・加納クレタを抱く ↓ 井戸の中に入る ↓ 夢の中で女性と交わる ↓ 妻が男の肉体を求めた話 ↓(なぜ好きでもない男に圧倒的な性欲を抱いたのか) ただ行き交う人の顔を見た セックスに…