ここがパンチライン!(本とか映画、ときどき新聞)

物語で大事なのはあらすじではない。キャラクターやストーリーテリングでもない。ただ、そこで語られている言葉とそのリアリティこそが重要なんだ!時代の価値観やその人生のリアリティを端緒端緒で表現する言葉たち。そんな言葉に今日も会いたい。

2015-12-20から1日間の記事一覧

『自伝 狂気ありて(立川談志)』

レジで会計するとき、B&Bの店員に僕は男子のお師匠さんの小さんの方が好きですけど、とか言われた。だからあんたあここにいるんだ、とは言ってやらなかったが。。 昔の写真とか多くて良かった。 志ん朝と京成電車の2人がけに座ってるときの写真とか。 家族…

『ぼくらの仮説が世界を作る(佐渡島康平)』

この12月の刊行の新刊だったし、旬な人なんで丸善でカゴに入れました。 ネット世界では、一目置かれてる人、という印象。 編集者という肩書き、灘→東大→講談社って、どうしたってこの部分のブランドも効いてると思う。糸井さんもそう安々と帯文を受ける人じ…

『君の膵臓を食べたい(住野よる)』

魔が差して、暮れに手出す、駄作愚本 若者に流行っているというから、というよりはタイトルのキャッチーさだろうか 中身もめくらずにAmazonでポチッとやってしまった。 これで何刷りになってるっていうんだ??(いかに企画性とプロモーションだけでも売れる…

『愛情生活(荒木陽子)』

物思いに沈んでいる表情が良い、と言ってくれた。私はその言葉にびっくりして、じっと彼を見詰めていたような気がする。 その時までの私の世界は、きっと、原色だったろう。けれど、その原色は渋いニュアンスのある色に変わろうとしていた、一人の男の出現に…