ここがパンチライン!(本とか映画、ときどき新聞)

物語で大事なのはあらすじではない。キャラクターやストーリーテリングでもない。ただ、そこで語られている言葉とそのリアリティこそが重要なんだ!時代の価値観やその人生のリアリティを端緒端緒で表現する言葉たち。そんな言葉に今日も会いたい。

2016-02-11から1日間の記事一覧

『国家単位で考える「現実主義」に限界 -入江昭 2014年6/19付朝日新聞』

ハーバード大学名誉教授。元アメリカ歴史学会会長。 ー日本では今、中国の拡張主義への懸念が強まり、逆に「国家」が全面に出ていますが 「旧来の地政学的発想ですね。中国の拡張主義は一面に過ぎないでしょう。これだけモノとカネが国境を超えて動いている…

『パン工房 ピーターパン(カンブリア宮殿)』

ピーターパンの社長・横手和彦氏。 社長登場のシーンを一目見て、この社長が好きになってしまった。 コロコロを持ってスタッフ一人一人の背中をコロコロして髪の毛やホコリを取る。 「これやると、スタッフのみんなと挨拶できるでしょう。」 1店舗あたりの売…

『地図と領土(M=ウェルベック)』

写真家のち画家、ジェド。 芸術と女性との別れ。 友人であり、作家ウェルベックの死。 そして、愛への、友人への、父の生、自らの人生への諦め。 沈黙が続いていたが、父がそれを破りたがっている様子はまったくなかった。 こういう家族のあいだの会話という…

『悲しみのイレーヌ(ピエール・ルメートル)』

主人公はカミーユ・ヴェルーヴェン、司法警察の中年警部。 過去の犯罪小説になぞらえられた殺しの数々。 漏れる捜査情報、新聞紙面化される捜査の進展。 忍び寄る悲劇の予感。 内部の疑心暗鬼と、捜査チーム内の裏切り。 序盤から、妻の妊娠が不吉の暗示とし…