ここがパンチライン!(本とか映画、ときどき新聞)

物語で大事なのはあらすじではない。キャラクターやストーリーテリングでもない。ただ、そこで語られている言葉とそのリアリティこそが重要なんだ!時代の価値観やその人生のリアリティを端緒端緒で表現する言葉たち。そんな言葉に今日も会いたい。

2017-05-07から1日間の記事一覧

『ファミリーレス(奥田亜希子)』

朝井リョウだか誰だかが薦めていた若手作家ということで手に取った。 いろんな家族の形、六篇からなる。 物語の進行のために登場人物にわざわざ言われている台詞があったり、無理に小説(風の表現、あるいは文語的紋切りと言おうか)にしようとしている不自…

『忍ぶ川(三浦哲郎)』

60年、芥川賞受賞作。 二人の姉は自死、兄が失踪、下の兄は信頼されていたが家族親戚から金を借り後逐電、などつらい経験を持つ学生が料亭で働く自分にとっての100%の女性に思い詰め、心通わす。 村上春樹作品(やたら人が死ぬという点でノルウェイ限定か…