ここがパンチライン!(本とか映画、ときどき新聞)

物語で大事なのはあらすじではない。キャラクターやストーリーテリングでもない。ただ、そこで語られている言葉とそのリアリティこそが重要なんだ!時代の価値観やその人生のリアリティを端緒端緒で表現する言葉たち。そんな言葉に今日も会いたい。

2018-01-16から1日間の記事一覧

『このサイテーな世界の終わり』

サイコパスな少年の反骨少女かあ。 強がっていきがったことばかり言ってたティーン前半。 お互いをよく知らない男の子と女の子が、互いにブラフをかまし合いながら、物語とシーンが展開していく。何にも囚われまいとする彼女たちのやりとりは、キラキラした…

『ディレイ・エフェクト(宮内悠介)』

う〜ん、あんまり言うことはないんだよなあ。 文学界もとい、出版界がとにかくこの人にそろそろ取っておいて欲しい、くらいの名前なんだろうなあってくらい、候補になった回数が多い(直木賞3回、芥川賞2回候補)。 あまりに突飛な設定に、適応するのに何…

『おらおらでひとりいぐも(若竹千佐子)』

孤独と対話がテーマ。 このように、脳内で何人かの自分が対話している老人は多いと思う。 著者は74歳で文藝賞初受賞。 老女の脳内で繰り広げられる対話と追憶。 年の功らしく、作中に太字になりそうな部分は多い。 桃子さんはさっきから堰を切ったように身…