ここがパンチライン!(本とか映画、ときどき新聞)

物語で大事なのはあらすじではない。キャラクターやストーリーテリングでもない。ただ、そこで語られている言葉とそのリアリティこそが重要なんだ!時代の価値観やその人生のリアリティを端緒端緒で表現する言葉たち。そんな言葉に今日も会いたい。

2018-07-26から1日間の記事一覧

文芸時評:磯崎憲一郎(朝日新聞 5/30、6/27)

文体とは何か 「うつくしい文章とか気の利いた表現といったことではなく、日本語の並べ方そのもの」 登場人物の人生観を端的に言い表す台詞でもなく、ただひたすらに、目の前の一文の、語の選択と配置、という問題なのだ。 作中の所々で、書き手の意図を超え…

寄稿:『理解できぬ世界は悪か(角田光代)』

会社サボって、「万引き家族」観れてよかった。 朝日で2回(6/8、6/25)、読売で1回(6/7)、大きく紙面を割かれた。 各記事を並べたいと思う。 幼児を虐待する親は極悪人だと思っているし、万引き常習犯は病んでいるのだろうと思っている。自分が彼らと同…

『道徳どう教えれば(2018年6月26日付 朝日新聞)』

そこで私の授業では、教科書にあるお話を結末まで読まず、子どもたち自身に結末を考えてもらう「中断読み」という手法を実践しています。 ところが、初めから結末を読むとどうなるか。子どもは教科書の結論が絶対正しいと考えがちで、教員から意見を求められ…