ここがパンチライン!(本とか映画、ときどき新聞)

物語で大事なのはあらすじではない。キャラクターやストーリーテリングでもない。ただ、そこで語られている言葉とそのリアリティこそが重要なんだ!時代の価値観やその人生のリアリティを端緒端緒で表現する言葉たち。そんな言葉に今日も会いたい。

ドキュメンタリー

「プリズン・サークル(2020年、監督:坂本香)」

これはもうコロナの影響出てきた頃だったなー。 どっ昼間の渋谷イメージフォーラム、少し緊張してたの思い出す。 取材許可まで6年、撮影2年。 はじめて日本の刑務所にテレビカメラが入ったドキュメンタリー。 島根あさひ社会復帰促進センター。 少年には、…

『愛と幻想のレスポール(スガシカオ)』

音楽雑誌のインタビュー記事を編集しなおしたものか。 ともかく、こういう潔い人間には憧れる。共感もする。 まさに、スガシカオの実像に触れた感触があった。 音楽はたいへんよいと思っていたが、そのミュージシャンがどういう人間性を持ち、どういう風に生…

【突破する力 朝日新聞GLOBE】気仙沼ニッティング 御手洗端子

フィッシャーマンズセーターとして、新たな産業を生んだ。 学校で先生に「将来は何ないなりたいのか」と聞かれ、答えられなかった。家に帰って言うと、母親の照子はこう諭した。「何にたりたいかより、どう生きたいかでしょう」 マッキンゼーを選んだのは「…

『ある日うっかりPTA(杉江松恋)』

娘はまだ1歳2箇月だが、少し気になるPTA。 ドタバタ奮闘ルポを拝見したろがいっ。 PTA会合の九割は、日中開かれるのである。 学校がこうしてくださいと言えば、九割方要求は通る。学校の要求を一般会員に説明して通すのが巧い役員はいい役員なのである。 …

『ドキュメンタリーは嘘をつく(森達也)』

言い換えれば報道は、とても危なっかしいバランスの上に立っている。 自らが中立で公正であるとの強い思い込みは、自らが正義の側に立つとの思い込みにあっさりと短絡する。 自らが正義であると思い込んだメディアは暴走する。 主張は明快だし、歯切れも良い…

『恋するソマリア』高野秀行

人がまだ知らない土地や自然に、己の生活と探究心を全てぶつけて行く人間のことを探検家と呼ぶ。それは、カンボジアの淡水魚生態について網羅的に調査したり、国際社会に認められていない国の人々や生活文化について、などさまざまだ。 筆者、早大探検部出身…