国民コンテンツ
昭和の名作回顧月間。 男はつらいよ第一作目だ! フーテンやってる寅次郎が、大人になったさくらに会いに来るところから始まるんだ。 わたくし生まれも育ちも葛飾柴又でございます。 帝釈天で産湯を使い、姓を車、名を寅次郎、 人呼んでフーテンの寅と発しま…
53年、松竹。「紀子」を演じる原節子になぞらえ、「紀子三部作」とか言われてるらしい。 端的に言うと,「原節子(紀子)ええ子やで〜」って映画。 戦後、戦場で死んだ夫を偲びながら残された女たちは、バスバス男が出来たり、再婚したりしていく中で、そ…
(62年松竹。小津の遺作と言われている) 秋刀魚食べるみたいな話ではありません。 エンディングで秋刀魚食べて、「やっぱり秋刀魚は目黒に限る」みたいなオチ、みたいな部分もありません。 秋刀魚要素は皆無。 美しいのは、娘・路子(岩下志麻、当時24歳…
久々に耳にした「不敬」は、私たちは変わったというよりは、天皇についてただ考えなく、語らなくなっているだけなのだと教えてくれる。 騒動後に社会とメディアにあふれた言葉は『政治利用』だけでなく、『非礼』や『失礼』、そして『不敬』でした。この国の…
純は、市の臨時職員としてゴミ処理員をしていた。 シュウとは、ゴミ捨ての場で出会う。 正吉と同居。 レイちゃんともごくたまに会っているが、「プロポーズされた」と告げるレイに対していじけた調子になる。 麓郷の道歩こうといいながら、草っ原で押し倒し…
これくらいからか。五郎の演技が大げさになった。より個性を研いできた。 富良野に一人でいることが(自分自身でひとりごつことが多くなった)、からという説明も出来るが、とことん甘くこびる言動や口調になったことは確かだ。蛍に「次はいつ帰ってくるんだ…
父親が入る風呂の、薪を純がくべながら話をするシーンがいい 今回、蛍の初恋が描かれる。 蛍はどうやって好きになるのかなあって思ってたら、 肛門科の患者としてやってくるゆうちゃん(=緒形直人)。 画面の中ではもう会ってるんだけど、物語の中ではまだ…
北の国からの良さは散文的情景や心情を描けていること。 子供の頃、誰もが経験した事がある、自らの嘘や小さな不正に対する気まずさ、情けなさ。状況へのバツの悪さ。 東京からきた都会っこはパソコンに夢中だった。 これから世の中が変わっていくという。 …
国民や国の期待を背負うと、どれほどスポーツがスポーツ以外のものに変化していくか。 W杯は命懸けの『真剣勝負』に見えてしまう。お互いもう少しリラックスしなければ、やっている選手もおもしろいはずがないし、見ている側も楽しめない。 勝ち上がるのを最…
土曜の朝、撮り貯めてあった「もののけ姫」を観る。 ジムに行く予定だったので1時間だけと思って観始めたが、しまいまで観てしまう。 97年作。制作費24億円だという。魔女の宅急便が4億円だというのでいかに作り込まれているかがわかる。 地上波では既に8…
草太にいちゃんは、青年団の農村花嫁対策委員。村の若者のためにラーメン屋の妙子(吹雪ジュン)を説得するところを、自分が懇意にしちゃう 五郎と熊さんは東京に出稼ぎに行く。五郎は、笠松みどりの700万の連帯借用証に判を押してしまっていたがゆえに借金…
国民コンテンツとでもいうべき『北の国から』シリーズを観ようと思ったのは、社内の飲み会がきっかけだ。 僕は昭和57年生まれなので、同世代ではサッカーで大久保嘉人、野球で青木宣親、ジェニーズで滝沢秀明。初めて買ったCDは槇原敬之『どんなときも』…
終戦記念日にかけて、堕落論を読み直したいと思った。 終戦記念日の前日14日、千鳥ヶ淵戦没者墓苑での追悼祈祷に参加し、始まりを待つ苑内のベンチで堕落論を読んだ。 堕ちる道を堕ちきることによって、自分自身を発見し、救わなければならない。 生きよ堕ち…