ここがパンチライン!(本とか映画、ときどき新聞)

物語で大事なのはあらすじではない。キャラクターやストーリーテリングでもない。ただ、そこで語られている言葉とそのリアリティこそが重要なんだ!時代の価値観やその人生のリアリティを端緒端緒で表現する言葉たち。そんな言葉に今日も会いたい。

映画 

「火口のふたり(2019)」

主演、瀧内久美、柄本佑。というかこの二人しか出てない。名前の売れてる柄本佑の方が、演技と存在感で瀧内久美に文字通り食われてた。 もう、瀧内久美の役が良かったとか裸が良かったみたいなことすっとばして、この役者さんのこと好きになった。素晴らしか…

「ぐるりのこと(20108年、橋口亮輔監督)」

木村多江、リリーフランキーが夫婦役。 木村多江が、すこぶる美しい。 すっと鼻筋が通った、古来日本人らしい美しさ。 このとき37歳。 石川佳純にも共通するカテゴリの美人。 流行や俗物に浮かされない、自分を持ってる女性の魅力。 前に下北沢で知り合っ…

「アイリッシュマン(2019年Netflix、監督:マーティンス・コセッシ)」

このキャストだ、視る方だけじゃなくって撮る方もコルレオーネファミリーを下敷きに想像力が連想する。ゴッドファーザーへのオマージュはいたるところに。 乾いた殺し(殺しは明るくあっけらかんと...これはNetflixの様式だな)。 娘たちの父への憎悪。 …

「プリズン・サークル(2020年、監督:坂本香)」

これはもうコロナの影響出てきた頃だったなー。 どっ昼間の渋谷イメージフォーラム、少し緊張してたの思い出す。 取材許可まで6年、撮影2年。 はじめて日本の刑務所にテレビカメラが入ったドキュメンタリー。 島根あさひ社会復帰促進センター。 少年には、…

「さよならテレビ(2019年、圡方宏史:東海テレビ)」

会社定時上がりで、さらに早めに切り上げてポレポレ中野へ。 上映時間まで串カツ田中でハイボール一杯だけ飲んで臨む。 アイドル趣味の派遣社員。 地下アイドルにチェキにサインしてもらい、おしゃべりするところ。 なぜ東海テレビが岩手産のお米を弁当で食…

「愛がなんだ(2019年、今泉力哉 *原作:角田光代)」

28歳のOL・テルコ(岸井ゆきの)、マモル(成田凌)、深川麻衣、江口ゆきの。 ・勝手に人ん家の掃除しちゃう女 「ごめん、そろそろ帰ってくれるかな」 って言える男すげえ(ちょっとだけ憧れる) 「どうしてだろう。私は未だに”田中守”の恋人ではない」 …

「コンテイジョン(2019年、スティーブン・ソダバーグ)」

もちろん、コロナの緊急事態宣言中に観た。 パンデミックって、やはりこういうことなんだなあ、と。 ある程度シュミレーションができて、予測できる形があるものなんだ。 だから準備を怠ったやつらがいるってことだ。 ・香港九龍 ・マット・デイモンの辛すぎ…

『シェイプ・オブ・ウォーター』

お風呂でオナニー 背の低い男は必ず浮気する。 水槽の中の異形の彼と、音楽を流してデートする。 彼はありのままの私を見てる。 あなたの姿がなくても、気配を感じる。 人生は失敗の積み重ねに過ぎない。

『セッション』

『WIPRUSH』違った。邦題『セッション』。たしか1回目は劇場で観た。 超スパルタ指導者に持ち上げられたり、突き落とされたり(その上下の運動に観客は眼が離せなくなる)。 気になっていてデートに誘った子可愛い。しかしそのタイミングで誘うかー?みたい…

『思いやりのススメ』

身体障害者で激しく口の悪いトレヴァーとそれを介護する書けなくなった小説家・ベンのロードムービー。 「中指立ててる」 「あーん、惜しいな」 向かいのダイナーでデートする2人。それを見守るベン。 全米一巨大な穴に向かって、立ちション便。

『メメント』

出張先の水戸で行ったインドカレー「カルマ」 ・物語を逆回しに。しかも断片的に。 ・全身、メモ(入れ墨)だらけの男 ・誰も信じられない(出てくる奴全員怪しい ・「条件付け。習慣と繰り返しで俺は生活できる。本能で生活する」 ・ストーリーが断片的にな…

『DEAD POOL』

「お前らまだいたのか。さっさと行けよ。何か社会の役に立つことしろ」 「じゃあ、シコるから部屋から出てって」

『永い言い訳(西川美和)』

キューバへの行きしな。羽田-トロント間で観た。 まず、映画の始まり方サイコー。 ...妻()が夫(本木雅弘)の髪を切りながら夫がグチってる。 で、自宅で不倫明けの朝、急転直下の物語進行へ... 「子育てって免罪符ですよね。自分がバカでサイテーなクズだって…

『It(2017)』

『It(2017)』(tront ~tokyoHaneda) ・大雨の日に側溝から、マジインパクトあるピエロが話し掛けてきた。 ・小児の側溝への連れ去りシーンマジ怖ええ。腕喰われて引っ張られたジョージー同様、観てるものもガッっとこのピエロのインパクトに掴まれる。 …

『Argo』

『Argo』(2018.07.11-/ tront ~tokyoHaneda間) ・(イランの)人々はシャアの身柄引き渡しを求めアメリカ大使館に押し寄せた。裁判にかけ処刑するために。 ・カナダ大使邸に匿われたアメリカ大使館職員6人の救出作戦 ・CIAの救出エキスパート(B アフレッ…

『チェ 28歳の革命』

キューバ行く前にちょっと。帰ってきて残りを観た。 デルトロ似てる。カッコいい。 キューバ旅行の写真を添えて。 ・フィデルはゼネストも否定してない ・コマンダンテ(司令官)! エルネストとカミーロ・シエンフエゴス。 「歴史が無実を証明する」 ・革命…

『パルプフィクション』

俺のタランティーノ人生はこの映画からはじまった。。 タランティーノ作品で一番好きだな〜 体中がペニスの先になったような気分よ ヤクやってボスの女と会うビンセント 123で心臓に注射器ぶっ刺すシーン、サイコー。 ブッチの女役(ファビアン)がすげく…

寄稿:『理解できぬ世界は悪か(角田光代)』

会社サボって、「万引き家族」観れてよかった。 朝日で2回(6/8、6/25)、読売で1回(6/7)、大きく紙面を割かれた。 各記事を並べたいと思う。 幼児を虐待する親は極悪人だと思っているし、万引き常習犯は病んでいるのだろうと思っている。自分が彼らと同…

『レッド・ドラゴン』

こんなシーンあったかな?くらいに思わせる狂信的殺人犯の一幕 時系列的には、羊たちの沈黙以前のエピソード1。 主役(殺人犯)模はレクターの倣犯ならぬ、レクター博士に憧れている狂ったタイプの犯罪者。本篇は言わば羊たちのスピンオフ作品。 この手の作…

『SCOOP』

福山雅治、二階堂ふみ。監督・大根仁。 映画館で予告編観ると、見てみたいなと思わせる類いのはっちゃけ方。 www.youtube.com なんでフリーの俺がお前んとこの社員育てなきゃならねーんだよ。 芸能人のケツも作家先生の顔も似たよーなもんでしょ。 「じゃあ…

『マネーショート』

台詞というより金融タームお勉強会だ。 ▼ストリッパーが、家5軒ローン組んでる。 ▼MBS(モーゲージ債=毎月の返済額と金利を受け取る金融商品)のなかにサブプライムローンが。。 これは、一生に一度のディールだ ▼格付け会社も格付け売ってる会社。手数…

『海街ダイアリー』

四人の姉妹を観るための映画かな。 たまに流しておいてもいいって思う。 現代版『細雪』というか。 四姉妹の織りなす、鎌倉での春から夏にかけての美しい情景だ。 長澤まさみ(次女よしの)が男と明かした朝のシーン、から始まったり。 四人で浴衣着て、花火…

『苦役列車』

森山未来が好演。 実にダサくて、カッコ悪い。情けなくてよい。 「女が裸で自分でやってるの眺めながら、ギャルにしごいてもらうのは本当に気持ちいいんだから。」 「昔はやらせてくれたじゃねーかよー」

『レボリューショナリーロード(2008 サム=メンデス)』

人生にとって、退屈って最大の驚異。 誰もがみんなそんな状態からは逃げたくてしょうがない。 さらに、それが夫婦関係であったならば。夫婦それぞれが人生において「退屈。」と感じるようになったならば。 これは、そんな「人間の退屈」という意識と空間に差…

『ザ・ファイター』

2010年、デヴィッド・0・ラッセル監督。 クリスチャン・ベイル。実話に基づく。 マサチューセッツ州ローウェルのボクサー ミッキー・ウォード。 本作を貫く問いは、「家族は本当にあなたの味方か」かな。 兄のディッキーは街で有名人。誰もが知っている。 か…

『続男はつらいよ』

69年、松竹、山田洋次。 続男はつらいよ。つまり第二話だ。 散々引き止められるが、トンボ帰りでまた旅に出る寅。 (「じゃあ何でわざわざ戻ってくんだ」ってのは野暮って話) 「引き止められるうちが花よ」 「おめえたちには分かるめえが、これが渡世人の…

『男はつらいよ(第一話)』

昭和の名作回顧月間。 男はつらいよ第一作目だ! フーテンやってる寅次郎が、大人になったさくらに会いに来るところから始まるんだ。 わたくし生まれも育ちも葛飾柴又でございます。 帝釈天で産湯を使い、姓を車、名を寅次郎、 人呼んでフーテンの寅と発しま…

『パトレイバー the movie2』

1993年。押井守監督。 宇野常寛がポリティカルフィクションしばしば言及する本作。 9条改正議論が取沙汰される今こそ、再び見返されているという。 西船橋のTSUTAYAで、年末レンタルした。 都心湾岸のベイブリッジが爆破される。 爆撃機に自衛隊が関与か。 …

『ダラスバイヤーズクラブ(2014)』

テキサスはダラス。 ロン・ウッドルーフ(マシュー・マコノヒー)。 掛け金持ってトンズラこいたりする、ロデオ仲間の荒れた生活。 闘牛場の視覚で女を抱く。オカマとか大っ嫌い。 でもHIVポジティブで、余命30日と診断される。 メキシコまで行って、HIVの違…

『17歳のカルテ』

99年。原作はスザンナ・ケイセンの自伝『思春期病棟の少女達』。 ウィナノ・ライダー、アンジェリーナ・ジョリー。 レンタルビデオ屋ではしばしば目についたジャケットが、なかなか手に取る機会を失っていた(なぜだろう、女二人の話だろうとタカくくった…