ここがパンチライン!(本とか映画、ときどき新聞)

物語で大事なのはあらすじではない。キャラクターやストーリーテリングでもない。ただ、そこで語られている言葉とそのリアリティこそが重要なんだ!時代の価値観やその人生のリアリティを端緒端緒で表現する言葉たち。そんな言葉に今日も会いたい。

映画 

『Blue Velvet (デヴィッド・リンチ)』

86年、脚本・監督 デヴィッド・リンチ 夢と闇の中で描かれる暗示と象徴が、観るものに詮索とミスリードを起こさせる。 冒頭のシーン、芝生で何かに噛まれて倒れた親父。 草むらで”耳”を拾ったジェフリー(金物屋のせがれ)が警察に持って行く。 事件性に興味…

『007 spector』

サムメンデス・2作目。ダニエルの最後作かと騒がれている。公開週にコレド室町で観る。 予告編 www.youtube.com 冒頭は、メキシコシティ、極彩色のお盆・死者の日のお祭りシーン。 広場上級でのヘリコプター内での取っ組み合いはヘリもカメラも揺れる揺れる…

『007 DIE ANOTHER DAY』

ピアース・ブロスナン版。舞台は朝鮮半島 冒頭アクションで、北朝鮮の大佐とダイヤー武器を交換引き渡しするシーンから戦闘。 捕まって拷問シーンからのオープニングクレジット。 香港英国領で人質の交換 Mから「吐いたでしょ?」と言われ、007ライセンスを…

『007は二度死ぬ(YOU ONLY LIVE TWICE)』

ショーン・コネリー版ボンド 撮影の舞台は日本。ボンドガールも日本人女性。 宇宙空間で船外活動してたアメリカの宇宙船が大きな宇宙船に、パックマンの要領で喰われる。 中国の女と寝てる時、ベッド引っくり返されてベッドの裏(下)側から機関銃連射される…

『半落ち(原作:横山秀夫)』

ホノルルから成田までの機上で。04年作。 冒頭、「女房を殺した」と自首してきた、元警察刑事部の梶(寺尾聡)。 柴田恭平が群馬県の期待刑事として出てきて、冗談でも言ったときには誰もが、あぶない刑事を想起して台無しになりそうなところを、一応はその…

『007 スカイフォール』

MGMメトロゴールドウィンメイヤー、サム・メンデス監督。 興行収入は全世界で11億800万ドル MI6という諜報組織の本部本丸が、内部を熟知した人間にハッキングで狙われるスリリング篇。 007シリーズは、街中でドンパチやり過ぎる感が爽快だ。 Mに「あの…

『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』

ホノルルまでの飛行機で視る。 冒頭、壁のちかくで少年と少年と少女が青春を語り、 巨人登場するまで16分ほど。 初めて、巨人が何十人と登場するシーンは圧巻。 巨人の攻撃ってタイトルになるくらいだから、ここが一番の見せ所なわけだ。どういう造形の巨…

『悪い男(キム・ギドク)』

キム・ギドク作品は嫌いな日本人が多いだろうな、という印象。 間違っても、日本では成功しない。 いまのところ、そういった作品たちだ。 冒頭シーン、有名な街角ぶっちゅーシーン。 ベンチで恋人を待っている女子大生ソナを、隣に座ってじーっと見る男。 や…

『デューン/砂の惑星(デヴィッド・リンチ版 84年作)』

物語の設定と映画の始まりは複雑だ スパイスの取れる砂漠の惑星デューン スパイスは、人にさまざまな特殊能力を可能にする とすると、もちろんそのスパイスを宇宙中で奪い合っている。 ただ、スパイスを取るには、巨大な虫がを避けながら取らなければならな…

『重罪と経済(ウディ・アレン)』

90年作。アレンの監督、脚本、主演。 冒頭は船上でのパーティ挨拶。 眼科医は緊張している。 愛人から眼科医夫人宛の手紙には「3人の決着のために話をしましょう」とあった。 「私と一緒になると言ったじゃない」 「女盛りを捧げたのよ!?」 会えば脅迫め…

『マトリックス レボリューションズ』

マトリックス完結編。 アーキテクトと会った後、トレインマンのプログラムの中にさまよい込んだネオ。 トレインマンのプログラムからネオを解放するため、モーフィアス トリニティ セラフ(預言者の使い)とでクラブに乗り込む ついに預言者のところに迫るス…

『マトリックス リローデッド』

冒頭、トリニティの最期のシーンを観ている側に残す 「スーパーマンやってます」 ギュンギュン空とか飛んでる。 増え始めたスミスに、対応してる。 ザイル(人間が密かに暮らしてる地底空間)で滞泊 預言者に会うときのシーン、バックドアに直線通路で、両側…

『マトリックス』

ネオ:アンダーソン君モーフィアス(ローレンス=フィッシュバーン)トリニティ(キャリー=アンモス) あるプログラマ(ハッカー)が起きているのに夢の中にいるかのような感覚にとらわれ悩んでいる。異次元からの来訪者に、あなたがいるこの世界は、本物の…

『8月の家族たち』

バイオレット(メリル ストリープ)バーバラ(ジュリア・ロバーツ)カレンアイビーベバリーリトルチャールズマティーフェイおばさん だだっぴろい平原に道路いっぽん。まさに巨大なアメリカ中部。 果たして、”インディアンを殺してでも手に入れる土地だった…

『エレファントマン(デヴィット・リンチ)』

80年英製作。ヴィクトリア朝時代の英国で実際の人物ジョン・メリックをモデルにしている。外科医フレデリック・トリーブス(A・ホプキンス)興行師に見世物にされていたジョン、トリーブスの葛藤と献身、舞台女優と接しているうちに心を開く。 「詩編23篇は…

『ミリオンダラーベイビー(C・イーストウッド)』

フランキー(イーストウッドエディ”スクラップ アイアン”(モーガン・フリーマンマギー(マーガレット・フィッツジェラルド:ヒラリー・スワンク) ー語り手はエディ。04年作でアカデミー4部門独占。 ボクシングは尊厳を賭けた戦いだ。勝者は敗者の尊厳を奪…

『ミレニアム版 ドラゴンタトウー』

ハリウッド版があまりにおもしろかったので、オリジナル版を。 汚職事件の名誉訴訟に敗れて、島に館をかまえる一族からの依頼。 リスベット(ハッカー・要保護)が、と初めてミカエルが出会うのが90分過ぎ。 女と寝てる部屋で「君は裏の世界の有名なハッカー…

『ブラックダリア』

本作、LAを舞台とするサスペンス「LA四部作」と言われるということで観るしかないな。実際に起きた事件「ブラックダリア事件」をもとに原作が書かれている。ジェイムズエルロイ原作。監督ブライアン・デ・パルマ、06年作。 若くて見込みのありそうなイケメ…

『ギルバート・グレイブ』

93年作。若いレオナルド・ディカプリオ(アーニー グレイブ)、若いジョニー・デッ プ(ギルバート グレイブ)。レオナルド・ディカプリオ。レオナルド・ディカプリオ。 なんてカッコいい名前なんだろう。 舞台は”音楽なしのダンスみたいな街”。アイオワの…

『マーガレット・サッチャー(Iron Woman)』

「人に影響されてはいけない。」 父の教えは、生涯彼女の中で繰り返し反芻されてきた。 男たちばかりの英国議会で首相の立場にあっても。。。 冒頭からはじまり、本作全編を貫く回想シーン、夫デニスとのダイアローグ。 彼女が政界から引退し、夫にも先立た…

『MAD MAX4 〜怒りのデスロード〜』

いやあ、MAD MAX4 怒りのデスロード 最高だったー。 文字通り、壮大な狂気。頭おかしい設定と演出の連続に開始10分で脳天が融け出します。残された資源は、水とミルクと油と女。狂った改造車に、火を噴くギター。北斗の拳も真っ青な下卑キャラたちが砂漠で…

『JURASSIC WORLD(3D-IMAX)』

友人たちとTOHO新宿に。 ガジラのデカモニュメントももちろんながら、歌舞伎町のセンターブロックでここまで様変わりしたシネコンはそれだけで非日常感がある。早慶戦のあとコマ劇前のポールで天下取りしてた時代とは、いささか隔世の感がある。 そりゃ可能…

『2001:Space odyssey』

2001年、宇宙の旅。Taipei〜HND, 冒頭、猿が動物の骨で骨を砕くシーン。 これが”固くて何かを砕くのに使用出来るもの”学ぶ。 敵対グループとの対決に、この骨(武器)を持っていくと撃退できた。 骨は武器となり、猿は技術的思考ととのに一つ進化したことに…

『紅の豚』

この歳まで、一度も観たことありませんでした。 みんなジブリって、全部観てるんですよね。好きですよねほんと。 案の定、denpasar→taipeiの飛行機上で観る。 ・何故か豚にされている主人公ポルコ・ロッソは飛行機乗りの賞金稼ぎ ・ホテルアドリアーノのマド…

『Amadeus』

海外旅行に行くときは、機上で映画を観る。 飛行機にonされているものではない。 dvdプレイヤと好きなdvdタイトル持参でだ。 「Amadeus」は昔から観たかった映画。 モーツアルトの才能と嫉妬にまつわる映画だ。 彼に嫉妬し、同時に憧れた宮廷音楽家サリエリ…

『ファイトクラブ』

経堂のTSUTAYA冷やかしてたらまた観たくなって、土曜の朝から観る。 オープニングの映像は007並みのしゃれしゃれハイクオリティオープニングロール。脳内?ミクロ世界の投影。映画冒頭の疾走感抜群の音楽もカッコいい。 www.nicovideo.jp 「さあ、今度は君が…