ここがパンチライン!(本とか映画、ときどき新聞)

物語で大事なのはあらすじではない。キャラクターやストーリーテリングでもない。ただ、そこで語られている言葉とそのリアリティこそが重要なんだ!時代の価値観やその人生のリアリティを端緒端緒で表現する言葉たち。そんな言葉に今日も会いたい。

『暇と退屈の倫理学(国分功一郎)』

脳科学者の池谷さんが、書評でレコメンドしたいたんだと思う。

・好きなことが消費者の中で、自由に決定された欲望に基づいているなど到底言えない

・消費するとき、人は者に付与された観念や意味を消費するのである。消費されるためには物は記号にならなければならない。

・消費社会は人を終わらない記号のゲームへと導く。人はそこでせわしなく意味を追いかける。
cf)AAに参加し、ミーティング参加者たちの”苦しみ”に囲まれることで彼は安らぎを得たのだ

・自然状態について
ホッブスが「戦争状態」(人は平等・希望も平等→相互不信→疑心暗鬼)
ルソーは「惨めからはほど遠い状態」(人は善良→文明が疎外→生活が苦しい)

・消費は退屈を紛らわすために行われるが、同時に退屈を作り出してしまう

・若いヨーロッパの人たちは、何としてでも何かに苦しみたいという欲望を持っている

・そこには我慢がない。必要以上に与えられる。幸福を探求する必要はなく、ただ満足を持続しているだけ

フロイト「生物は一定の状態を保とうとするため、快とは興奮量の減少であり、不快とは興奮量の増大である」

・楽しめるようになるには訓練が必要だ

・一つの環世界にひたって何らかの対象にとりさわれれている(動物化する)