ここがパンチライン!(本とか映画、ときどき新聞)

物語で大事なのはあらすじではない。キャラクターやストーリーテリングでもない。ただ、そこで語られている言葉とそのリアリティこそが重要なんだ!時代の価値観やその人生のリアリティを端緒端緒で表現する言葉たち。そんな言葉に今日も会いたい。

『恋する原発(高橋源一郎)』

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もう、とにかく小説をポップにする人。
ちんことかまんことかダッチワイフとか使い過ぎ。
政治的な主張や思いを、AVにくるんで徹底的に戯画してふざけて描く。

徹底的にポップな舞台立てに、真理や”ほんとう”を打ち立てるのは容易じゃない。ただ、その構造物は誠実で、本気で、嘘ではないことのように見えるものなのだ。

200P目から30頁の「震災文学論」を挟む。
スーザン・ソンタグ川上弘美「神様2011」、宮崎駿水俣病


戦艦大和の甲板から米軍機の掃討で海面に放り出された海兵隊員が、

「おまんこ見たことある?」

 

『恋するために生まれてきたの・大正生まれだけどいいですか?』

『稲元ヨネさん七十二歳・夫が戦死してから五十年ぶりのセックスなんです、冥土の土産にしたかった』

 

おれが生まれて最初に覚えたことばは、

「こんなくに、いちどほろんじまえばいいんだ!」