ここがパンチライン!(本とか映画、ときどき新聞)

物語で大事なのはあらすじではない。キャラクターやストーリーテリングでもない。ただ、そこで語られている言葉とそのリアリティこそが重要なんだ!時代の価値観やその人生のリアリティを端緒端緒で表現する言葉たち。そんな言葉に今日も会いたい。

『ブラックダリア』

本作、LAを舞台とするサスペンス「LA四部作」と言われるということで観るしかないな。実際に起きた事件「ブラックダリア事件」をもとに原作が書かれている。ジェイムズエルロイ原作。監督ブライアン・デ・パルマ、06年作。

若くて見込みのありそうなイケメン(バッキー・ブライカート/ジョシュハートネット)がその意気を買われ、署内の八百長ボクシングマッチ。対戦相手だったリー・ブランチャード(アーロン・エッカート)とは相棒に、急激な友情とフレンドシップを築く。

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恋人ケイ(スカーレットヨハンソン)とは最初から始まりそうな予感が。「この三角関係のなかで一番弱いのは俺なのか」と気障なことを。

 

じき、令嬢マデリン(ヒラリースワンク)が登場、けったいな家族に紹介されていかにも面倒ごとに巻き込まれそうな舞台立てが整う、彼女とはすぐ寝る。

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リーが捜査とその裏にあるものに狂いだし、マリファナ依存に。
仕掛けられた三角関係。偽りのおとぎ話。黒幕と伏線が徐々に明らかにされていく。

トリックや設定はいかにもアメリカンハードボイルドもの、女の立ち回りも伝統的なもの。エンディングのセットは壮大、悪役ファミリー総動員。

んで、戻ってくるとこあって良かったね。

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観た人の点も大方低い。

確かに、ハードボイルド探偵もののご都合主義、男の気障と女のさんざんな役回り、エンディングの大団円的収集。こーゆうので一般の評価は得にくい類いですよね。