ここがパンチライン!(本とか映画、ときどき新聞)

物語で大事なのはあらすじではない。キャラクターやストーリーテリングでもない。ただ、そこで語られている言葉とそのリアリティこそが重要なんだ!時代の価値観やその人生のリアリティを端緒端緒で表現する言葉たち。そんな言葉に今日も会いたい。

『人間・この劇的なるもの(福田恆存)』

冒頭の一章を興味深く読む。
その後は、劇作家の演劇論。


愛は自然にまかせて内側から生まれてくるものではない。ただそれだけではない。愛もまた創造である。意識してつくられるものである。

女はそう思う、だが男にはそれがわからない。

 

 

愛情は裏切られ、憎しみは調停され、悲しみはまぎらされ、喜びは邪魔される。

 

(「嘔吐」の女が)接吻の儀式を完成しようとした女の下には、心ないいらくさがあった。さらに自分の役割を理解し協力してくれぬ恋人がいた。

 

程度の差こそあれ、だれもが、なにかの役割を演じたがっている。

 

生きがいとは、必然性のうちに生きているという実感から生じる。

 

 

 

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