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ここがパンチライン!(本とか映画、そんでときどき新聞の)

いま、物語で大事なのはあらすじではない。そこで語られている言葉とリアリティだっ!!ということで、卑怯で弱い人間を愛したい。人間の野蛮さ、愚劣さから目を背けたりしたくない。おのれ自身の端緒(根っこ)が絶えず更新されてゆくそんな経験をする、そのための記録。大江健三郎と吉田修一と。三島と太宰と。村上春樹と中村文則、小島信夫と舞城王太郎。カズオイシグロにミシェル・ウェルベック。カーヴァーとチャンドラー、ブコウスキーにキューブリック。コッポラにデビット・フィンチャー。ウディ・アレンもケヴィンスペイシーも。談志だって

『悪い男(キム・ギドク)』

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キム・ギドク作品は嫌いな日本人が多いだろうな、という印象。

間違っても、日本では成功しない。

いまのところ、そういった作品たちだ。

 

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冒頭シーン、有名な街角ぶっちゅーシーン。

ベンチで恋人を待っている女子大生ソナを、隣に座ってじーっと見る男。

やばいよ、こいつなんかやるよ、という予感を裏切りながら、女子大生の恋人が現れ、ベンチから離れる女。の手を引き寄せて強引にキスをする。恋人のいる前で、長い事。


このシーンだけで作品世界を作り上げる。

その手腕は大したもの。


その後は財布をしのばせて女子大生をはめて、スリの疑いをかける。

金を支払え、担保はあんたの身体だぞ、で娼婦に身を落とすことに。。。


男たちは娼婦宿の用心棒。

商売道具に手を出さない。もちろん金を払って客としてはやるが、本気中にならない。

マジックミラー越しに、じっと見てるだけ。

彼女に対する愛とか性愛とかを、徹底的にこじらせていく。

 

銭湯にも行けない身体にされたいか!?

 

 

 

 

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最低の出会いと、最低の仕打ちを施されたにもかかわらず、

男の自分に向かっている気持ちにほだかされていくソナ。

 

この辺が、女性からしてみれば全く納得も共感も出来ないところだろう。

男の中二的、ご都合主義的感情論である、と。

なるほど、ソナの中には男に対する怒りと恨みでいっぱいなはずだ、女の情態というものはそんなに安くないものだと、自分も思う。

 

個人的には、この女子大生ソナに対して、自分が大学生のときに寝てくれていた女子大生(当時読者モデルとしていて、いまもモデルでメディアで見ることがある。この子のために2単位落とした)を思い起こさせてくれたため見続けていられたようなもの。

 

 

「私は巷で抱かれているほど、韓国に対して憎悪や嫌悪を感じていない」

と前置きした上でこの作品を評価させてもらうと、


まさに韓国映画の劣と俗

韓国の男性的価値による性愛に絡めたチープなリアリティだ

時代劇で流れるような、徹底的にダサい劇中歌(アリラン的?)

 

もうこの人の昔の作品は見ないと思う(他に観るものが多いので)