『007 スカイフォール』
MGMメトロゴールドウィンメイヤー、サム・メンデス監督。
興行収入は全世界で11億800万ドル
MI6という諜報組織の本部本丸が、内部を熟知した人間にハッキングで狙われるスリリング篇。
007シリーズは、街中でドンパチやり過ぎる感が爽快だ。
Mに「あのリストを失うわけにはいかない」と言われて、リストを奪った男を追うボンド。グランバザールの屋根をバイクで走るとか、列車の屋根での格闘。一般の人間をほとんど省みないハチャメチャな追跡っぷり。
丘から列車でボンドと格闘する男を狙うMI6の女性諜報員イヴ(英ナオミ ハリス)。
ボンドともみ合っているため「狙撃できません」という女にMは「撃ちなさい」と言われ、ボンッ。見事に失敗する。
「諜報部員、負傷。」
滝底に飲まれて行くところから始まるオープニングタイトルシークエンス。
これがめちゃくちゃカッコいい。 ♪SKY FALL by Adelle
オフィスで国家公安トップ ギャレスマロリーから引退勧告をされるM。ウィスキーをきで注がれる。
Mの不在中(否、ちょうどオフィスに戻る時に)、MI6が爆破される。
一方で、ボンドは現地のローカルビーチで傷を癒す。
ベッドの傍らには女がいて、酒場ではサソリを腕にはわせながらスピリッツを飲み干し、現地人の熱狂を得ているところにMI6爆破のニュースを視る。
Mが自宅にいると、暗がりに潜んでいたボンド。
「僕に任せれば良かった。」
再び試験を受けて、上海に飛ぶ。
サポートについたイブ(狙撃に失敗した諜報員)にヒゲを剃ってもらう。
犯行は、元MI6の00エージェントでMへの恨みを抱いているシルヴァによるもの。
女(仏ベレニス マーロウ)の手ほどきでシルヴァの待つ軍艦島モデルの島に行く。
発信器をたどってきた軍によりシルヴァは連行される。
Mとの会話の途中で、シアン化合物を噛んだ人間がどうなるかよく見るんだ」といって入れ歯を取るシルヴァ。
しかし捕まったのはわざとだった。
シルヴァのPCにアクセスしたQは、まんまと罠にはまる。
一歩先を行くシルヴァの作戦のうちに、翻弄されるMI6とボンド。
最終決戦のために、シルヴァらをおびき寄せようとして、
ボンドとM二人だけで、ボンドの育った生家があるスコットランドの土地スカイフォールを目指した。
ジュディデンチのMが最期になるが、
その引き継ぎもカッコいい。
やっぱり、伝統とプライドに形作られた英国エレガンスとユーモアの組み合わせが、
観る者に上質な映画観てるなーって気にさせるんですよね。