ここがパンチライン!(本とか映画、時々 新聞)

いま、物語で大事なのはあらすじではない。そこで語られている言葉とリアリティだっ!!ということで、卑怯で弱い人間を愛したい。人間の野蛮さ、愚劣さから目を背けたりしたくない。おのれ自身の端緒(根っこ)が絶えず更新されてゆくそんな経験をする、そのための記録。大江健三郎と吉田修一と。三島と太宰と。村上春樹と中村文則、小島信夫と舞城王太郎。カズオイシグロにミシェル・ウェルベック。カーヴァーとチャンドラー、ブコウスキーにキューブリック。コッポラにデビット・フィンチャー。ウディ・アレンもケヴィンスペイシーも。談志だって

『半落ち(原作:横山秀夫)』

ホノルルから成田までの機上で。04年作。

 

冒頭、「女房を殺した」と自首してきた、元警察刑事部の梶(寺尾聡)。

 

 

f:id:design_your_life:20151129122816j:plain

柴田恭平群馬県の期待刑事として出てきて、冗談でも言ったときには誰もが、あぶない刑事を想起して台無しになりそうなところを、一応はそのリスクは回避されている。


「完落ちではなく半落ち

警察内部の身内の犯行に、マスコミ発表に神経を尖らせる警察。

県警とその家族たちの名誉に関わる話だ。

犯行後の2日間、自首するまで何をしていたのか。

 

「何故遺体をそのままにして、歌舞伎町に行ったんだろう」

 

 

検察との取引きもある。

 

 

f:id:design_your_life:20151129122849j:plain

熱血検事の家に新聞記者(鶴田真由)突撃したら、ウィスキーなんか飲んでやさぐれ酔いしてた。鶴田真由は曲がった事が大嫌いで薄汚れてない(だから男たちは汚したい)例のペルソナ設定。


弁護士(國村隼)の女房が高島礼子は少しホームドラマ都合主義過ぎ。一気に作り物感が出る点はもはや女優(俳優)にとってマイナスだろう。

 

彼女にとって、二度死んだんです。

 

エンディングは、どうしたって涙から免れられなかった。

護送車で移送中、カーテンが開けられて、イチョウ並木にラーメン屋の青年が志木と一緒に立つ。生きて、ください。


直木賞不可問題は、選考委委員の講評もむべなるかな。

人物造形面もさることながら、渡辺淳一の「推理小説の軽さ」というのがもっともなところか・・。

 

 

f:id:design_your_life:20151129122617j:plain

www.amazon.co.jp