ここがパンチライン!(本とか映画、ときどき新聞)

物語で大事なのはあらすじではない。キャラクターやストーリーテリングでもない。ただ、そこで語られている言葉とそのリアリティこそが重要なんだ!時代の価値観やその人生のリアリティを端緒端緒で表現する言葉たち。そんな言葉に今日も会いたい。

中国の控えめな目標(1月18日付 読売新聞 朝刊一面”地球を読む” byフランシス・フクヤマ)

新興の大国に対し、既存の大国が過剰反応して戦争を引き起こすという、いわゆり”ツキディデスの罠”もまた回避しなければならない。

 

中国の目標は、さほど秘密めいたものではない。中国は常に大国であり偉大な文明国だった。だが「百年の恥辱」の時代に辛苦に陥った。1949年、中国共産党がそれを終わらせたーと。以来、中国は着実に興隆し、少なくともアジアでの支配的な立役者となることを追求している。加えて、アジアから米国を追い出したいと思っている。中国は、他国を征服したいとは思わなくても、弱い隣国が然るべき敬意を示すことは期待している。米国などが作ったルールに従わされるよりも、自分がルールを決める国になりたいと考え、相対的に力を増すにつれ、野心も高まっている。