「越境する知で資本主義の矛盾と向き合う(1/18朝日新聞 夕刊 by見田宗介)」
あれだけの事故を経験しながら、原発依存の経済構造、成長神話から転換できない現実があるわけです。
資本主義の様々な矛盾を乗り越える、あるべき自由な社会 ー(中略)ー
人々が経済競争の脅迫から解放され、アートや文学や友情など、自然を破壊しない幸福を追求する。そんなイメージです。
人は自分が立つ場所の外に想像力を働かせるのが難しい、自明性の罠、ですね。
複雑さを増す社会の問題を解くカギは、専門分化した理論だけでは不十分でしょう。「越境する知」と呼ばれた社会学が、時代に要請された面はあるかもしれない。
ー 人生の贈りもの わたしの半生(1/20)
ダンテの言葉「汝の道を進め。人々をしてその言うに任せよ」とあった。
晩年の年賀状に、「君たちとの日々を思い出して毎日を生きています」という言葉があった。人は誰でも、心の真ん中に、透明な湖を持っているのだと思う。
物事を一面から見てはダメで、必ず反対の立場からも見る。その上で両方の見え方を統合して全体を見晴らす。そういうヘーゲルの方法論は、世界が開かれたように見えた。