ここがパンチライン!(本とか映画、ときどき新聞)

物語で大事なのはあらすじではない。キャラクターやストーリーテリングでもない。ただ、そこで語られている言葉とそのリアリティこそが重要なんだ!時代の価値観やその人生のリアリティを端緒端緒で表現する言葉たち。そんな言葉に今日も会いたい。

『ブラック・スキャンダル』

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今川焼とフライドポテトを買いに出て、冒頭見逃してしまった。。

愚かすぎる。

 

さて、本作はBased on true story.

ジミー・”ホワイティ”・バルジャー(J・デップ)は出所したばかりの札付きの悪党。

たまに出入りする女性との間に出来た血のつながった子に言い聞かす、

「誰にも見られていなければ、それはなかったことと同じ」。小さい子に対しては、ごく優しく、過剰な緊張感とともに植え付ける。

 

マフィアもの悪人ものの妙は、それがどれだけ純粋な悪か。人間として胸くそ悪くなれるような卑小で下劣な部分を見れるかどうか。

 

あとは、脅しとも冗談とも取れる部分で、仲間と食事をしているシーン。

ジミーが「最高にうまいステーキだ。いったいどんなソースに漬けたんだ?」

「それはホワイティさんにも教えられないな。家族の秘伝なんでね。秘密ですよ。」

「秘密?ますます知りたいぞ!教えろ」

って、なばられるので教えると、

「家族の秘密なんだろ?」とか言い出す。

こういう無茶な理屈こ言ってのけるときの緊張感、マフィアものの醍醐味。

 

冗談や笑いのなかに忍ばせる、牽制や怒り。悪の魅力。

 

で、実話なのでエンディングで登場人物達の実際の顛末が明かされる。


16年逃げおおせたバルジャーは2011年に逮捕。

判決は終身刑×2回+懲役5年。

終身刑2回て!!

 

 

そういえば、町山智浩がこの映画の話のくだりで「MKウルトラ計画」について話してた。バルジャーは裁判でこのCIAによる人体実験の被害者になってこんな殺人に手を染めるようになっちまったと主張。この人の主張が真実だったかどうかはさておき、陰謀論ではなく、この話は事実らしい。アメリカってすごいね。

で、これはね、最近になって判明したんですけど。CIAが1950年代から70年代にかけて、いろんな人たちのお金を出して、LSDの実験をして。それで、人間をロボットにしてリモートコントロールできないか?って実験を本当にしてたんですよ。

 

 

で、これも「映画の予告篇ギャップ」問題。


米国と日本じゃ予告編の印象がだいぶ違う。

そりゃ、国民性も映画文化も違うので売り出し方が異なるのは当然。

どう宣伝するかのコミュニケーションや訴求ポイントってターゲットが誰になるかによって異なるのは当然だけど、逆に言うと、プロモーションが自分にとってイマイチで見逃してる”自分にとって刺さる映画”も沢山あるってことだよね。

 

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