ここがパンチライン!(本とか映画、ときどき新聞)

物語で大事なのはあらすじではない。キャラクターやストーリーテリングでもない。ただ、そこで語られている言葉とそのリアリティこそが重要なんだ!時代の価値観やその人生のリアリティを端緒端緒で表現する言葉たち。そんな言葉に今日も会いたい。

『男たちの挽歌』

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86年、香港。ジョン・ウー監督。

マフィア組織の幹部ホーと弟で警察官なりたてのキット。

仲違いする前の二人は、拳闘したり、逮捕するフリしたりベタベタ触ったりするじゃれ合いが愛らしく楽しい。

 

 

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マフィアでコンビの弟分マーク(チョウ・ユンファ)は劇団ひとり激似だ。

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アニキであるホーの敵討ちのために単身乗り込むシーンは、

その後の多くの映画人にインスピレーションを与えてきた。


襲撃直後に廊下で楊枝くわえながらカッコつけて歩いてるときに、

伏残兵に撃たれて負った足首の怪我はその後の生活をも不自由にするものに。

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ホーはムショ服役、タクシーの運ちゃんに。

カタギに戻って改心し、弟にやり直すことを誓うが許さない弟キット。

異様に理解のあるタクシー会社の社長。

 

「入るのはラクだが、抜けるのは難しい」

 

俺は刑事、あいつは極道。

正反対の道を歩んでいる。

 

 

権力が欲しいわけじゃない。

失ったものが取り戻したいんだ!