ここがパンチライン!(本とか映画、ときどき新聞)

物語で大事なのはあらすじではない。キャラクターやストーリーテリングでもない。ただ、そこで語られている言葉とそのリアリティこそが重要なんだ!時代の価値観やその人生のリアリティを端緒端緒で表現する言葉たち。そんな言葉に今日も会いたい。

松峰莉璃@朝日新聞GLOBE

f:id:design_your_life:20160229080203j:plain

こういう人がいるんだなあ、と関心する。

自分の現在の人生を燃焼させている人。

そういう人を捜してくる編集部の妙。

 いま、「情熱大陸」よりも一層”苦労している”感の強い、熱いドキュメント。

 

抗日戦争ドラマで日本の特高警察官を演じた。

冷酷な策略家として、主人公を苦しめる役だが、その日の放送で彼女が銃殺されると微博上で多くがつぶやかれた。

「日本人が殺されて、こんな悲しい気持ちになったのは初めて」

「本物の実力派。初めて外国人女優を好きになった」

 

 

尖閣問題で、次々仕事がキャンセルされていったときでも、中国人から心配された。

 

中国人特有の「圏子(身内)」意識。

自分たちと同じ教育を受け、日中双方の役をこなせる稀有な存在が、責任のない事態で苦しんでいる。「リリは大丈夫か」。本人が思う以上に、たくさんの人が気にかけていた。まだ日中の関係改善が難航していたとき、大作への起用を決めた大物監督・姜文もその一人。「良い演じ手だ。勤勉さと、爆発力を兼ね備えている」

 


プロデューサーの劉一童は「中国人を競うコンペに、誰よりも中国を理解した脚本案を出して来た。稀な才能だ」と見込む。

 

北京に住む友人で経営ストラテジストの坂之上洋子は「いま中国人が何で笑い、何で泣くか。ツボが分かるのは彼女しかいない」と日中ビジネスの担い手としても期待する。