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ここがパンチライン!(本とか映画、そんでときどき新聞の)

いま、物語で大事なのはあらすじではない。そこで語られている言葉とリアリティだっ!!ということで、卑怯で弱い人間を愛したい。人間の野蛮さ、愚劣さから目を背けたりしたくない。おのれ自身の端緒(根っこ)が絶えず更新されてゆくそんな経験をする、そのための記録。大江健三郎と吉田修一と。三島と太宰と。村上春樹と中村文則、小島信夫と舞城王太郎。カズオイシグロにミシェル・ウェルベック。カーヴァーとチャンドラー、ブコウスキーにキューブリック。コッポラにデビット・フィンチャー。ウディ・アレンもケヴィンスペイシーも。談志だって

『天才の理由を探ろう』堀越千秋@2015年1月18日付 朝日新聞GLOBE

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スペインになぜ、こんなにたくさん天才がいるんだろう?

ピカソ、ダリ、ミロに始まって、ゴヤ、ベラスケス、ムリーリョ、スルバラン…

 

〜みんなそれぞれに奔放で、天才であった。

商店主たちは実によく釣り銭を少なくよこしたが、指摘すると反論もせずに返してくれた。肉屋の左手の指はたいていどれかが欠けていた。大きなサカリのような包丁で牛の腿骨(たいこつ)を切る時に間違って指を飛ばしてしまうのだ。

 郵便局員は、切手を貼るのにバーンと必要以上に威勢よく机をたたいたし、安レストランのボーイは、ナイフとフォークをジャラリと転がしてよこした。フルコース125円のレストランで牛肉を頼むと硬くて切れず、おやじに文句を言うと「うちで牛肉頼んじゃダメだよ」と言われたし。フルコース250円のレストランで出る飲み放題のワインのビンの底には小さなゴキブリがいくつも沈んでいたし。