ここがパンチライン!(本とか映画、ときどき新聞)

物語で大事なのはあらすじではない。キャラクターやストーリーテリングでもない。ただ、そこで語られている言葉とそのリアリティこそが重要なんだ!時代の価値観やその人生のリアリティを端緒端緒で表現する言葉たち。そんな言葉に今日も会いたい。

『秋刀魚の味』

 

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(62年松竹。小津の遺作と言われている)

秋刀魚食べるみたいな話ではありません。

エンディングで秋刀魚食べて、「やっぱり秋刀魚は目黒に限る」みたいなオチ、みたいな部分もありません。

秋刀魚要素は皆無。

 

 

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美しいのは、娘・路子(岩下志麻、当時24歳)。彼女に縁談の話

 

 

「いいもんだぞ、若いの(細君)」、「若いのもらってビタミン剤飲んでる」みたいな話ばっかりしてる

 

座敷のある日本料理屋で同級生三人でしばしば酒。同窓会したらしたで、先生(ひょうたん)がえらく酔っぱらってしまって、家まで送ったらラーメン屋(チャンそば屋)やってた みたいな

 

 

偶然会った海軍時代の部下とバーで飲んでると、ママ(岸田今日子)が「かけましょうか?あれ?」とか言って、マーチとか流して行進の真似ごとして懐かしんだりしてる。「艦長、日本はなんで負けたんですかね〜」 

 

 

・息子(佐田啓二中井貴一の父)が「ちょいと5万円ばかり、冷蔵庫買いたいんです」っていってゴルフのドライバー買っちゃう。

妻(岡田茉莉子):「だいたいね。あんた程度のサラリーマンがゴルフすんの生意気よ」

 

 

男「やっぱり奥さんには優しくしたほうがいいのかな」

路子「そうね、でもあんまり優しいのもね」

男「そうか....、難しいな」

 

 

「どうしたんだい?姉さん,泣いてたみたいだけど」

 

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(もう、基本的には岩下志麻綺麗だなっていう映画)

 

 

(料理屋で)

「みんなでカツごうって話してたんですよ」

「嘘でよかった」

(わっはっは)

 

 

 

「俺はね、堀江。この頃のお前が不潔に思えるんだがね」

 

 

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