『プラグマティズム(文化の扉@2016年5月29日付 朝日新聞)』
異なる信念の共生へ 試行錯誤
・1870年代の米国 パースやジェームズ
・南北戦争を反省に「異なる思想の共生を目指し、唯一の正しさを否定するところからプラグマティズムは始まった」
・人間の知性は誤り得るとして、唯一絶対の真理を探究する伝統的な西洋哲学を批判した
『唯一の正しさ』には到達できないが、その時々の問題の解決に有用な『それなりの正しさ』には到達できる。暫定的な真理を肯定し、間違いが見つかれば修正する。柔軟な多元主義なんです。
あきらめることなく対話を継続して、コミュニケーションを図り、相互理解の可能性を探るのです。
答えがすぐにわからない今の時代、実験を重視し、とにかくやってみようというプラグマティズムが見直されてる。
ソーシャルビジネスや地域おこし、安全保障関連法をめぐる学生団体SEALDSの動きに注目する宇野重規東大教授は「様々な場で社会改革の実験が試みられている」と指摘する。