ここがパンチライン!(本とか映画、ときどき新聞)

物語で大事なのはあらすじではない。キャラクターやストーリーテリングでもない。ただ、そこで語られている言葉とそのリアリティこそが重要なんだ!時代の価値観やその人生のリアリティを端緒端緒で表現する言葉たち。そんな言葉に今日も会いたい。

『インセプション』

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クリストファー・ノーラン、2010年。

夢の中でアイデアを盗めるというのであれば、アイデアを植え付けることも可能なのでは??記憶というか思い出を書き換えて、「ライバル会社の男は寝たきりの老人だ。継いだ息子に彼の帝国を崩させてほしい」というクライアントのオーダーに応える。

 

ストーリー自体がメッチャクチャややこしい構造だし、観ていてすっきりとは分からない人も多いと思う。ミッション自体が構造化されているからだ。

 

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ミッション完遂のために、夢の3階層下まで入り込む。

夢をリアルに精巧に作り上げる設計士とか、ぐっすり眠っていても落とされればすぐ起きる睡眠薬を調合する調合士とかと一緒に。

 

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キックだ!落とせ!

 

 

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 だってこれって。転地想像でしょ?

 

 

「夢の中でなら会えるから。そうやって奥さんを生かし続けているのね」

 

「潜在意識が武装化してる!」

(潜在意識に攻撃を受けた際の訓練を受けてる)

 

 

 

コブは家に帰りたい。子供たちに会いたい(帰れていない、会えてない)

→事件に巻き込まれたため

→夢(潜在意識)にトラブルを抱えている

→妻が自死したため、夢の中で妻との世界を作っている

 

 

で、この辺りがコアエッセンス。

妻の奥底に入って、あるアイデアを植え付けた。

つまり「この世界は現実じゃない」っていうアイデア

 

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