ここがパンチライン!(本とか映画、ときどき新聞)

物語で大事なのはあらすじではない。キャラクターやストーリーテリングでもない。ただ、そこで語られている言葉とそのリアリティこそが重要なんだ!時代の価値観やその人生のリアリティを端緒端緒で表現する言葉たち。そんな言葉に今日も会いたい。

『ポピュリズムという悪夢(エマニュエル・トッド@読売新聞 6月28日付)』

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最近、トッドさんよく見るなあ〜

本人も言うように、フランスでフランスのことを語れなくなったということか。

欧州が荒れているということか。

 

新自由主義は突き詰めれば「国はない。あるのは個人だけ」という考えだ。超個人主義と言える。

 

フランスは18世紀の革命で国王・貴族を斬首した。だが、貴族政治の伝統は残る。上中流層の支配が利いている。社会の規範があり、順応主義がある。一方、米国は貴族のいない国だ。はるかに自由だ。

 加えて、フランスの中流層はまだ安定している。子どもの教育費を巡り親が不安に駆られることはない。アリストテレスは「中流層が安定すれば、社会は安定する」と喝破した。

 一方、英米で中流層の暮らしは難しくなっている。

→例えば、アメリカの”自由であること”が負の文脈で使われていること

 

 

 フランスにとって欧州でドイツが支配的に振る舞うことになるのは落ち着かない。

 

 アングロサクソン世界は今、何かを産み落とそうとしていることは確かだ。だが、それが何か、見当がつかない。「預言者」であることはますます難しい。

 

 

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ついでの姪っ子。1歳。