『17歳の肖像』
09年、英国。
16歳。少女から大人にっていう絶妙な頃合いを切り取る。
ジャケットから抱いたイメージを裏切るあらすじだろう。
ジャケット観てからあらすじ読んだら観ないタイプの映画。
わたしはというと、深夜の民放「映画天国」でやってたから、そのままズルズル観てしまった。
この年端の女の子の大人の世界に対する貪欲さ。少しづつ知っていく、こなしていくミッション感。無敵感。怖いもの知らず。その辺をキャリー・マリガンが上手にリードしていくのを観る映画。
「気味のチェロが心配だな」
(教師に向かって)
いまの疑問に対する答えは用意しておくべきだわ
(この後、彼女は訳あって復学を望むのだが、そのやり直しを認めるところに、これくらいの歳の子ってのはさぞ沢山こういうケースもいるんだろうという憶測と、英国の女子学校の厚みみたいなものを感じてホッとした)
嘘でしょ?果物にバージンを捧げるなんて
大人の女として扱って
(って言葉にはよっぽど高校生の彼女の方が大人っぽい 男はいつだってそうだ)
詩や歌に聞くのと違って、あっけないわ
私も好き。バーン・ジョーンズ