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ここがパンチライン!(本とか映画、そんでときどき新聞の)

いま、物語で大事なのはあらすじではない。そこで語られている言葉とリアリティだっ!!ということで、卑怯で弱い人間を愛したい。人間の野蛮さ、愚劣さから目を背けたりしたくない。おのれ自身の端緒(根っこ)が絶えず更新されてゆくそんな経験をする、そのための記録。大江健三郎と吉田修一と。三島と太宰と。村上春樹と中村文則、小島信夫と舞城王太郎。カズオイシグロにミシェル・ウェルベック。カーヴァーとチャンドラー、ブコウスキーにキューブリック。コッポラにデビット・フィンチャー。ウディ・アレンもケヴィンスペイシーも。談志だって

『Breaking Bad(Seazon5 Epi15まで)』

Netflix

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ニューメキシコアルバカーキ

真面目な高校化学教師。

ガンの診断を受け、余命宣告。

 

これもまたうだつの上がらないアメリカ中年が目覚める話。

キャンピングカーで教え子とメスを作る。しかも99%の純度を誇るクリスタルメスだ。

 

ノートを見返して想像以上に書き留められたワードがないことに気付いた。

科白じゃないんだ。このドラマがシーズン5までやってたのは状況と展開。

スリリングな映像だけでここまで引っ張っていたんだ。

 

フッ化水素はプラスチックを溶かさない」

 

 

 

「あたしにできることはただ待つこと。待つことしか出来ないの」

「それで、何を待つんだ?」

「ガンの再発よ」

 

 

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メキシコの組織(カルテル)とかも出てくるしねー

 

 

Season5-Epi5

原料のメチルアミン強奪のため、砂漠を突っ切る貨物列車を強襲。

 

マイクを張っているDEA(麻薬取締局)。マイクの各紙書きを「deep drop」だ、とゴメスが見に行ったら「fuck you !」と書かれている。

 

Season5-Epi7

さらに、ガスの手下8人を時限爆弾的に殺す。

理系の人間はかように悪を徹底させる。

 

登場人物(しかも主人公)が本物の悪になっていくことを、視聴者は本当は望んでいないのかもしれない(信じたくないのかもしれない)。

 でもあんないいところも、あんな人間味も、主人公にいい所を見出したい。それがテレビの前で観ているもののささやかな願いだ。しかしそんな願いも大方喪われる。

悪人が家族にいる。しかもそいつは普通に暮らしていて、普通の人間である。そうゆう話になった。

 

しかもここで描かれるウォルター(ブライアン・クランストン)の性格の悪さは徹底している。

 

スカイラー「教えてちょうだい。まだ足りないの?」「いくら稼げば、満足するの?」

 

 

Season5-Epi7

 

なんでいつも砂漠荒野なんだ(ここから始まってここで終るんだ)。

ハンク「お前ほど頭のいい奴が、まだ分からんのか。奴の心はもう決まっている」  

 

ウォルター「すまない。マイク。まさかこんなことになるなんて。」

ハンク「いいから、黙れ。静かに死なせろ。」 

 

 

人生の終焉を意識したときはじけた倫理。

家族のため、という信仰と大義。

化学者としてのケチなプライドとエゴ。

 

 

そして、愛すべきサイドキャラたち。

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まがうことなき、ネットフリックスの大作だった。

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