ここがパンチライン!(本とか映画、ときどき新聞)

物語で大事なのはあらすじではない。キャラクターやストーリーテリングでもない。ただ、そこで語られている言葉とそのリアリティこそが重要なんだ!時代の価値観やその人生のリアリティを端緒端緒で表現する言葉たち。そんな言葉に今日も会いたい。

『タクシー・ドライバー』

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76年、マーティン・スコセッシ監督。

ラヴィス。マリーン上がりの不眠症

いわゆるアメリカンニューシネマに位置づけられ、モノローグで進む。

奴らを根こそぎ洗い流す、雨はいつ降るんだ。

 

街で見かけたブロンドの女ベツィに岡惚れ。

大統領選候補者応援ボランティアをする彼女のオフィスちかくに車を停め、彼女を観ている。さながらストーカー。

 

果敢にベツィにアタックするトラヴィス

外に連れ出してお茶、次は映画に誘う。

ようやく連れ出した映画にも関わらず、入った映画がポルノ映画だったので怒って帰ってしまう。

「本気?ポルノよ?」

「ここはアベックが観にくる映画だ」

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(モノローグ)やはり彼女もよそよそしく冷たい人間だった。

 (何でわかってくれないんだ。俺を理解してくる人は、理解しようとしてくれる人間はいないのか)

 

 

(トラヴィスが撃ったコンビニ強盗の黒人)

店主「まかせとけ、お前はもう行け。クソッタレ今年はこれで五回目だっ」 

 

 

(街で見かけた12歳で売りをしてた娘アイリス(ジョディ・フォスター)に対して、部屋に入っても)

「お前を助けてやる」と行為をさせない

(自分よりも弱い者に対して、レスキューファンタジーを抱く) 

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身体を鍛え、特殊武器を自作し、モヒカンにして、

パランタイン(大統領候補)の、集会襲撃失敗。

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ラストは売りをしていた娘のアパートに飛び入り、

娘を喰い物にしていた大人達と銃撃戦を繰り広げ、抹殺。生き残る。

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Taxidrive battles Gangster.

の新聞見出し。

(実際は、憎い誰かを襲撃したかっただけの男が、ヒーローになれた皮肉)

 

 

エンディングでは、あの街を流すときのムーディーな音楽で街流しの途中、ベッツイを拾う。乗車代をおごり、タクシードライバーの日常に戻る。いくらか気分がマシになった日常に。

 

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