『ナニワ金融道 8巻』
名作回との呼び声高い単行本8巻は、
舶来物タイヤを用いたマルチ商法。
府警のダメ刑事 浴田山海。
若きマルチ商法の総代理店 枷木。
社歴と経験を積み、こ慣れてきた灰原に対して協調する(したかに見える)パートナーが現れたときストーリーは躍動しているような気がする。
ファミレスで灰原をマルチの網に落とそうとする、輩4人。
彼女である朱美の射程の広さ。
こういう台詞を吐かせるのは、波瀾万丈で人生(仕事)と格闘している人間であるがゆえの充足感から出る者にのみだ。アゲマン偏差値高し。
つくづく、一枚上手な女感。
つまり我々の知らないところでこうしたリストが作成され、売り買いされていく。ターゲットが高い確率でセグメント化されたお宝リスト。闇リスト業者。
ここ数年の筋の方々の使用者責任を問うのも、その一端ですよね。
受話器越しの相手の緊張感の欠如を見抜くのも、金融屋灰原の職業勘だ。くっ、この男やるな!