ここがパンチライン!(本とか映画、ときどき新聞)

物語で大事なのはあらすじではない。キャラクターやストーリーテリングでもない。ただ、そこで語られている言葉とそのリアリティこそが重要なんだ!時代の価値観やその人生のリアリティを端緒端緒で表現する言葉たち。そんな言葉に今日も会いたい。

『男はつらいよ 〜寅次郎相合い傘〜』

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この「男はつらいよ」と超絶バッドエンド系のハリウッド作品を交互にみて、ブログアップしてる辺りが文科系ブログのダイナミクス。世界観が違い過ぎてクラクラします。

 ちょうど、映画終って劇場から出てきたらまだ昼間で、渋谷の雑踏を行き交うにどうしようもねえ大衆通りを目の当たりにして「やれやれ」みたいに思うくらいに。

 

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旅先でバッタリ、というのはフーテン寅の特権だ。

今回はあのリリーと再び。

「これか?二年前くらいかな。俺と訳ありの女よ」

「きゃ〜、あんたあれから何してたのよ」

 

 

一緒に旅してた、パパこと家出サラリーマン(船越英二)と三人で宿に泊まると、

「わあ〜、あったかいわパパの足。気持ちいい」 

って自分の足をパパの足に突っ込む。

 

 

後からやってきて、パパが御礼に持って来てくれたメロンが、自分の分なかったことに怒る。怒り方が子どもじみていて、実に寅さんらしい笑いどころ。

「どうせ俺はね。このうちじゃ、感情に入れてもらえない男よ」

とか散々文句云う。

博「なんだか情けないなあ」

寅「養子はだまってろっ!」

 

「バカ野郎!メロンなんか食いたかないよ!」

 

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「決まってんだろう。あのうす生意気な女が」

 

 

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「だって、寅さんが風ひいて寝込んだら、私つまんないもん」

 

 と、仲直りは相合い傘で。