ここがパンチライン!(本とか映画、時々 新聞)

いま、物語で大事なのはあらすじではない。そこで語られている言葉とリアリティだっ!!ということで、卑怯で弱い人間を愛したい。人間の野蛮さ、愚劣さから目を背けたりしたくない。おのれ自身の端緒(根っこ)が絶えず更新されてゆくそんな経験をする、そのための記録。大江健三郎と吉田修一と。三島と太宰と。村上春樹と中村文則、小島信夫と舞城王太郎。カズオイシグロにミシェル・ウェルベック。カーヴァーとチャンドラー、ブコウスキーにキューブリック。コッポラにデビット・フィンチャー。ウディ・アレンもケヴィンスペイシーも。談志だって

『カルテット(6)』:どうしてこうなったのか、わたしにもわからないんです。

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結婚した相手の価値観の違いを、どういうところに観るか。

 

唐揚げに何も聞かずにレモンをかける妻。

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 「これ、人生ベスト1だから」って借りてきた自分の好きな映画を一緒に観ているときに、「この人はいい人か悪い人か」とか「なんでさっき一緒にいたのに今は別々なのか」とか逐一疑問を質問してきたり。挙げ句、ガン寝する妻。

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 近くにカフェ出来たから散歩がてらに行かないか誘うと、「今日すごい寒いよ、コーヒーあるよ。淹れようか」って乗ってこない妻。

 ほんとに些細なことなんだけれど、積み重ねるとそれが、離婚の理由でも堂々たる地位を占めている 価値観の相違 とか 性格の不一致 とかになる。

 一緒になると、嘘のない、無理のないコミュニケーションとか関係性になってくる。

 

 

もうバイオリンはやらないの、と言った彼女。

「これがいまのわたしのやりたいことなの。私、いま幸せだよ」

 

「そんな風に言う彼女を、どこか退屈に感じてしまって」

 

彼女が生活してる場所は狭いから、話題は大体テレビの話で..。

でも俺が聞いてあげなきゃって。

 

俺、妻に背中押されて、ベランダから落ちたんですよね。 

 

 

巻幹生(宮藤官九郎)は同僚と行った居酒屋で、

「外で唐揚げ食べるときくらい好きに食わせてくれよ」

って言ったのを同じ店にいた妻に聞かれる。

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愛してるよ。

愛してるけど、好きじゃない。

 

 

自分がいたたまれなくなって、ラー油買って来ると家を出て行った妻。

追いかけるでもなく、その後出て行った夫も、家にはいられなかった。

誰もいなくなった二人の家。

 

いつまでも恋人みたいでいよう、って言ってた夫婦だから。

その 違う という感覚は痛切過ぎた。