前作の「カモメ」という曲で「止めてくれ原発を」と歌いました。同時に原発の廃炉作業で働く人の労働歌がなければならない。労働歌がないと人はすさんでいく。歌は常に硬質な魂を持たなければならない。
武田「新作からは、何よりも「なぜおまえは怒らないのか」という憤りを感じます。
「こうでなければならない」という時代の額縁にはめ込まれ、本音を言う人がいない。
今のこの国のリーダーたちには感情がない。
たくさんの人に「いいね」といわれたらうれしいけど、不特定多数に放とうとは思わないんです。まずお前に歌いたい、と思う。人間は孤独を感じる生き物です。僕は孤独がとっても嫌だった。仲間が欲しかった。