ここがパンチライン!(本とか映画、時々 新聞)

いま、物語で大事なのはあらすじではない。そこで語られている言葉とリアリティだっ!!ということで、卑怯で弱い人間を愛したい。人間の野蛮さ、愚劣さから目を背けたりしたくない。おのれ自身の端緒(根っこ)が絶えず更新されてゆくそんな経験をする、そのための記録。大江健三郎と吉田修一と。三島と太宰と。村上春樹と中村文則、小島信夫と舞城王太郎。カズオイシグロにミシェル・ウェルベック。カーヴァーとチャンドラー、ブコウスキーにキューブリック。コッポラにデビット・フィンチャー。ウディ・アレンもケヴィンスペイシーも。談志だって

『異論のススメ -貨幣で思考 衰える文化-(佐伯啓思・9/1付朝日新聞)』

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ドイツの文明史家オスヴァルト・シュペングラー

 

 われわれの行動のほとんどあらゆる結果を、利潤や費用対効果といった数値的成果主義と貨幣の統率のもとにおいている。学校や行政でさえも成果主義に浸食され、利益の上がらない地域の商店街は崩壊する。 

 

 数字で示された経済成長を追求するために、政府は技術革新を支援し、経営は徹底した効率主義のもとにある。これは、現代人の典型的な思考形式になっているといってよいだろう。

 

 

都市に欠けているものは、人と土地との内的な結合であり、人と財との密接な結びつきである

それに代わって、すべてが、貨幣という数値的な価値で評価され、「貨幣をもってする思考」へと抽象化される。その最たるものが金融市場で、それは世界中の都市をつないでゆく。

 

 だから、文明とは、伝統や人格が意味を失い、すべてを貨幣に換算しなければ意味を持たない文化段階をいうのだ。そして、デモクラシーとは、貨幣と政治権力との結合の完成である、と彼は述べる。