ここがパンチライン!(本とか映画、ときどき新聞)

物語で大事なのはあらすじではない。キャラクターやストーリーテリングでもない。ただ、そこで語られている言葉とそのリアリティこそが重要なんだ!時代の価値観やその人生のリアリティを端緒端緒で表現する言葉たち。そんな言葉に今日も会いたい。

『政治断簡:冬来たりなば春遠からじ(高橋純子)』

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「死ぬ時間考えてほしいよ。この時間は死ぬ時間じゃねえだろ。2時ぐらいに死ねよ」

「そうだよね〜」

2人ともスマホの画面を見つめたまま。

 

共感、共生の感覚が細り、やせてしまったこの社会の土壌。

「共」の醸成は、政治の大きな役割のひとつだ。

 

政治の言葉は本来、社会を豊かにする力をもっているはずなのだ。それなのに。

 安倍晋三首相のさらさらと流れる所信表明。「死ね」と、きゃぴきゃぴ炎上を商う国会議員。政治家が保身と目先の人気取りに専心し、そのためなら敵意をあおって社会を分つこともいとわない。