『13の理由』#2 #3
『あ、もう私死んでるや』
『しばらくの間、私たちは親友だった』
『「人生って最悪」って三人でモネってカフェでココア飲みながら世界に毒づいてた』
そのうちジェシカもこなくなった。バラバラになった。そう思ってた。
『高校ってそういうところだよね。男子が言ったことを、女子が信じて、全部が混乱する』
高校での恋愛ってそんなに大事なものか?って思うんだけど。
「あいつはどこまで聞いてる?」
「まだあの部分は聞いてない」
『親友を失うのは辛い。特に何故失うのか理由がわからないときは』
クレイはテープの中のキーマンとして、物語のファシリテーターとしての役割を果たし、物語は展開する。
テープを、一人だけゆっくり聞いてるクレイ。
物語の進度はクレイのテープを聞くスピードと同義だ。
女子トイレの中の落書き。
あの女はアバズレ。この女はアバズレ。
「分かった。君と一緒に月を見る」
で、同級生のスクールカースト強者にコンビニでケツ触られたハンナ。