ここがパンチライン!(本とか映画、ときどき新聞)

物語で大事なのはあらすじではない。キャラクターやストーリーテリングでもない。ただ、そこで語られている言葉とそのリアリティこそが重要なんだ!時代の価値観やその人生のリアリティを端緒端緒で表現する言葉たち。そんな言葉に今日も会いたい。

『道徳どう教えれば(2018年6月26日付 朝日新聞)』

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そこで私の授業では、教科書にあるお話を結末まで読まず、子どもたち自身に結末を考えてもらう「中断読み」という手法を実践しています。

 

ところが、初めから結末を読むとどうなるか。子どもは教科書の結論が絶対正しいと考えがちで、教員から意見を求められても、「教科書に合わせた答えを言わなくては」と忖度してしまう。(宮沢弘道さん)

 

公教育で大切なことは、すべての子どもたちが自由に、生きたいように生きられる力を育むことです。そのためには、互いの自由もまた認め合う必要がある。哲学ではこれを「自由の相互承認」と言います。どのようなモラルを持っていても、それが他人の自由を侵害していない限りは認め合う。このルール感覚こそ学校で育むべきです。

 

ところが道徳の学習指導要領では、ルールは「守ること」になっています。

日本では、「ルールは与えられ、条件に従うもの」と考える人が多いですが、本来は多様なモラルを持っている人たちが、互いに自由に生きられるために作り合うものです。(苫野一徳氏)