ここがパンチライン!(本とか映画、ときどき新聞)

物語で大事なのはあらすじではない。キャラクターやストーリーテリングでもない。ただ、そこで語られている言葉とそのリアリティこそが重要なんだ!時代の価値観やその人生のリアリティを端緒端緒で表現する言葉たち。そんな言葉に今日も会いたい。

「多事奏論_自由と萎縮 ーありもしない危機?ご冗談をー(編集委員・高橋純子氏)」(2019年10月16日 朝日新聞)

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朝日新聞編集委員高橋純子氏。

署名入りで真っ向から腐った権力と向かい合う彼女のスタンス、文体は、同じ問題意識を持つわたしたち有権者に勇気を与えるものである。

 

 

宮田亮平・文化庁長官(前東京藝大学長・金属工芸家)が、10/4NHK「チコちゃんに叱られる!」に出演。

あいちトリエンナーレへの補助金不交付を決定した文化庁に対する批判が高まる中での放送。

 

番組のキャラクター、カラスのキョエちゃんに宮田氏(宮田亮文化庁長官)が説いている。「人々はすべて芸術家なの」。ならばなぜ不交付を決めたのか。

 責任者として公の場で経緯を説明し、自身の考えを述べるべきだろうと箸を持つ手が震えたが、...

 

顔面を押さえつけられている。大きな手だ。かろうじて息はできるが、このままだと窒息させられるかもしれない。放せ。のどの奥から声を絞り出し、体をばたつかせて抗する。大きな手の主は半笑いで周囲に言い放つ。「ほら、こんなに元気に暴れておられるじゃないですか。『窒息しかかってる』なんてありもしない危機をあおるのは、この人に失礼ですよ」ー。7日、安倍晋三首相65歳の国会答弁を聞いていたら、脳内でこんなイメージ映像が流れた。

 

首相は言う。

「安倍政権に対する連日の報道をご覧頂ければお分り頂けると思う。萎縮している報道機関など存在しない」