ここがパンチライン!(本とか映画、ときどき新聞)

物語で大事なのはあらすじではない。キャラクターやストーリーテリングでもない。ただ、そこで語られている言葉とそのリアリティこそが重要なんだ!時代の価値観やその人生のリアリティを端緒端緒で表現する言葉たち。そんな言葉に今日も会いたい。

2016-04-20から1日間の記事一覧

『内なる天皇制』森達也@2013年11月27日付 朝日新聞

久々に耳にした「不敬」は、私たちは変わったというよりは、天皇についてただ考えなく、語らなくなっているだけなのだと教えてくれる。 騒動後に社会とメディアにあふれた言葉は『政治利用』だけでなく、『非礼』や『失礼』、そして『不敬』でした。この国の…

『鍵のかかった部屋(P・オースター)』

オースター作品の中で一番好きな小説だ。 NY三部作の一つだというが、ストーリーテリングが洗練されていて、 内面ミステリの教科書のように感じられる(もちろん教科書テキストのように退屈で凡庸なものではない)。 書き出しはこうだ。 いまにして思えばい…