ここがパンチライン!(本とか映画、ときどき新聞)

物語で大事なのはあらすじではない。キャラクターやストーリーテリングでもない。ただ、そこで語られている言葉とそのリアリティこそが重要なんだ!時代の価値観やその人生のリアリティを端緒端緒で表現する言葉たち。そんな言葉に今日も会いたい。

2015-03-01から1ヶ月間の記事一覧

ブランド「メディア」の育て方 嶋浩一郎・編

本書は「編集」を切り口としたアンサンブル。センターに何か強い問題意識があって(強いて言うなら、「編集はデジタルとアナログの融合の時代にある」ということか)、全体を駆動させていくわけではない。よって以下はメモ書きに留める。「Yahoo JAPAN」・月…

『朝日新聞』日本型組織の崩壊/朝日新聞記者有志

その本質は企業構造そのものにあると考える。硬直化した官僚主義、肥大化した自尊心と自己保身のせめぎ合い。エリート主義、減点主義の人事評価システム。 件の、朝日新聞の記事からは、どこからも現場の息づかいが聞こえてこない。 アフガニスタンへの空爆…

木曜の夜、気持ちは急速に冷めていった。

その夜、上席と来期の体制について話をしてから、気持ちは急速な冷めていった。いい気になっていた。 世界に祝福されているとばかり思っていた。もちろん、勘違いもあった。 あなたのスパルタな恋愛に付き合います、 申し込んだその日だったからかもしれない…

4-5月号_校了後考

・大見出し2行の連らがり(人は繋げて読む) ・小見出しの柔らかさ ・口語の意図的混在。相手(営業)によって使い分ける。 ・写真は、別途フラッシュ搭載して撮る ・自分は分かっていても、人は知らない当たり前の事実がある ・テープ起こしは取材当日の1…

「最高の離婚」考

「最高の離婚」が再放送でやっていたので、最初から見直した。 このドラマの醍醐味は、通常では一家庭の一夫婦の犬も喰わない痴話喧嘩を、○○家も巻き込んでの、ぶつけ合うシーンにあると思う。 しかもその修羅場で交わされる本音の吐露が、誠に人間的で魂の…

ちきりん「自分のアタマで考えよう」

それは、思考ではなく、知識による思い込みがいかに多いかということを私たちに教えてくれる。知識は偏見と先入観にもつながるものだ。保有する知識が多いと、どんなに斬新なアイデアを聞いても、知識によって「そんなことは駄目だ。できるわけがない。」と…

それは、自分のアタマで考えたことか?

ちゃんと自分の頭で考えているか? それはただの知識じゃないのか?知識に逃げているだけではないのか? いま、この状況でしっかり思考をしているか、それを自分に常に問い続けるべきだ。 ちきりんの、「自分のアタマで考えよう」、読書中。

「俺はデザインのことはわからない」は駄目なんです。

「俺はデザインのことはわからない」は駄目なんです。ましてや一応、戦略と名の付いた戦略部門なんですから・・。言った時点で、「降りた」と一緒です。だとしたら、「わかる」と行っている人間に任せるべきなんです。ただ一点、「いいのか悪いのか、わから…

松本ヒロ、後、ゴールデン街2軒

会社の先輩と新宿紀伊国屋ホールに行った。松元ヒロのソロライブ。談笑の落語会会場で会ってしまったりするくらい、落語が好きな10以上上の先輩だ。最後に松本ヒロのライブを観たのは、談志が生きていた頃に見て以来なので、3年以上前になる。志の輔同様…

いき過ぎた趣味の共有

タイムチケットで、おすすめの音楽を紹介してくれる東大4年生と会ってきた。 下北沢駅南口、11時。ジャイアントのマウンテンバイクで登場。昔なら、ラジオにかじりついてたイメージの小柄な学生だ。今回の取材趣旨も説明しながら、スタバの地下にインした…

『犯罪は予測できる』小宮信夫

これは新書タイトルの妙というものだろう。人は、この「予測できる」という言葉のいかにも頼もしい語感に、「心の闇」という表現にいきつくような痛ましい事件、カルト的犯罪にいたるまで何らかの予測が可能かのような印象を抱いてしまうだろう。 犯罪とは、…

朝日新聞のオピニオン面は読む価値があると思う。

朝日新聞のオピニオン面は読む価値があると思う。 取材の切り口や取り扱うテーマが多岐に渡り(少なくとも読売新聞よりは)、知見を開かせてくれると思うからだ。 同じ、編集をなりわいにする人間として、このテーマと切り口の設定、人選と構図のダイナミッ…

『遠い山なみの光』カズオイシグロ

カズオイシグロは、不条理の中に生きる人々の感じていることや息づかいを捉えるのがうまい。 悦子と佐智子との会話は、佐智子が自分本位に言いたいことを言うだけで、なかなか成立しているようには見えない。しかしやがて、悦子の言っている事も自分本位では…