ここがパンチライン!(本とか映画、ときどき新聞)

物語で大事なのはあらすじではない。キャラクターやストーリーテリングでもない。ただ、そこで語られている言葉とそのリアリティこそが重要なんだ!時代の価値観やその人生のリアリティを端緒端緒で表現する言葉たち。そんな言葉に今日も会いたい。

2022-05-01から1ヶ月間の記事一覧

「火口のふたり(2019)」

主演、瀧内久美、柄本佑。というかこの二人しか出てない。名前の売れてる柄本佑の方が、演技と存在感で瀧内久美に文字通り食われてた。 もう、瀧内久美の役が良かったとか裸が良かったみたいなことすっとばして、この役者さんのこと好きになった。素晴らしか…

「委縮するメディア(斉加尚代さん・毎日放送ディレクター)」

2022年5月19日付 朝日新聞 上映中のドキュメンタリー映画「教育と愛国」で監督を務める毎日放送(MBS)のディレクター。 2010年に大阪維新の会ができて以降、政治主導の教育改革が進みました。その変化が速いなと感じていたところ、国が道徳を教科化すること…

「私をくいとめて(2020・のん)」

2020年10月。綿矢りさ原作、大九明子監督、主演にのん(能年玲奈)、林遣都、臼田あさみ。 自分の中の「A」と対話しながらつつましく一人暮らしする、みつ子。 「A」の声は中村倫也なので、Aとの会話は自分の中での脳内会話なのに、一人暮らしをする女性と、…

「資本主義 日本の落日(諸富徹・京都大学大学院経済学研究所教授)

いつの時代も、この島国自国の経済圏のみに安住して、変化してこれなかったのは政治や人間的規範だけでなく、経済財界も同じだ。日本は既に、世界で起きているパラダイムシフトに気づけない、気づいても身動きが取れなくなり、脱炭素環境技術でも世界から遅…

「リベラル派が陥る独善(政治学者・岡田憲治)」2021年9月9日付朝日新聞

似非保守セクトが長らく政権運営をしているこの国では、リベラル派は不正を糾弾し、怒り、反対するシーンばかり演出させられて、常に劣勢を強いられている。 そんな政治環境のなかで、リベラル派や野党はどう闘っていくべきか。本記事では、その点で重要な視…