「二枚腰のすすめ(鷲田清一)」(2020年7月4日 朝日新聞 書評面)
鷲田清一さん。
わたしの尊敬する先達であり、哲学者。
その著作を、横尾忠則が書評しているんだから贅沢ってなもんだ。
いつか話をするのが夢だ。
哲学者は答えず 相談に「乗る」
「後悔するのがいやなら、選択するのをやめることです」「何でも他人に選択してもらうのです」と、「答える」のではなく「乗る」ことで、もやもやを受け止める。
自分に自身がない人は、他力本願でいいのである。
どっちへいくべきか迷う時は、他力を利用するというのは、僕のコンセプトである。
人生なんてどっちだっていいんだ。答えなんかない。成るように成るのが答えだ。
人間は過去の言葉や行いによって現在の境遇だけでなく、未来の運命も定めている「業」の支配下にある。 著者はこの業と向き合うところまでいかないと答えが出ないという。
わからなくなっても「わかった」と思えば、悩みも消える。