ここがパンチライン!(本とか映画、ときどき新聞)

物語で大事なのはあらすじではない。キャラクターやストーリーテリングでもない。ただ、そこで語られている言葉とそのリアリティこそが重要なんだ!時代の価値観やその人生のリアリティを端緒端緒で表現する言葉たち。そんな言葉に今日も会いたい。

2018-10-01から1ヶ月間の記事一覧

『僕らはいつまで『ダメ出し社会を続けるのか』(荻上チキ)』

荻上チキの、TVでのコメンター陣の並びについても、客観的で中立的な視点と切り口は、どうやって培われてるんだろうと興味本位で読んだ。 「エヴィデンスに基づいた議論構築」や「社会疫学的な思考」を大事に、一つ一つを考えてきた人だ。そう思えた。同い…

『ベター・コール・ソウル』SEASON4

ソウル誕生までの長いエピソードもも極まってきた感のある、SEASON4。 とりわけ、味があってイイ!言葉少なでも叙情的だなあといつも思わせるのは、 ロートルでプロの仕事人 マイク・エルマントラウトが関わるエピソード。 #10 『勝者』 妻に会うために…

『シェイプ・オブ・ウォーター』

お風呂でオナニー 背の低い男は必ず浮気する。 水槽の中の異形の彼と、音楽を流してデートする。 彼はありのままの私を見てる。 あなたの姿がなくても、気配を感じる。 人生は失敗の積み重ねに過ぎない。

『状況は変わる(浜矩子)』

10月4日付 朝日新聞夕刊 >「荒れ野で叫ぶ声でありたい」と、振る舞ってきた。 >「敵を決めつけてはいけない >安倍政権がアベノミクスを打ち出して間もない2013年、「アホノミクス」と言い出した。 痛快。浜矩子、追いかけたいわ〜。

『等身大の日韓関係』『せめて議論の場は寛容に(佐伯啓思)』

2018年10月5日付 朝日新聞 出水 薫さん(九州大学大学院教授) 「日韓関係がよくない」という言い方を耳いしますが、「日韓関係」とは、いったい何なのでしょうか。 首都からの始点がすべてであるように語らず、多様な見方で相対化する努力が必要です…

『万延元年のフットボール(大江健三郎)』

1988年初版刊行。 繰り出されるイメージは大江健三郎作品のイメージそのものだ。 石の礫。不条理な事故や怪我。生まれた子に障害がある。 穴にうずくまる僕。異常に太り出した女(ジニ)。森に棲む隠遁社(ギー)。 顔を朱色に塗って縊死した友人..。 こ…

『セッション』

『WIPRUSH』違った。邦題『セッション』。たしか1回目は劇場で観た。 超スパルタ指導者に持ち上げられたり、突き落とされたり(その上下の運動に観客は眼が離せなくなる)。 気になっていてデートに誘った子可愛い。しかしそのタイミングで誘うかー?みたい…

『歴史と戦争(半藤一利)』

心にとどめ置きたい、学ぶことがほんとに多い、戦争をしっている先達の話。 こういう人と、お酒を飲みながら語る機会が得られると素晴らしいだろうな。 半藤一利の、いいとこ取り集。 明治維新などとかっこいい名前をあとからつけたけれど、あれはやっぱり暴…