「カールシュミット「政治的なるものの概念」(大澤真幸)」(2020年7月4日 朝日新聞)
シュミットによれば、政治の最も重要な任務は誰が友で誰が敵かを決断することにある。
近代性とは、誰もが受け入れる普遍的な価値や善は存在しない、ということだ。
では近代の条件のもとで、政治はどうすべきなのか。暴力的とも見える仕方で秩序を押し付けるほかない。それこそが敵と友の区別だ。「この命令を受け入れる者が友である」とする決然たる意志が必要になる。
シュミットによれば、政治の最も重要な任務は誰が友で誰が敵かを決断することにある。
近代性とは、誰もが受け入れる普遍的な価値や善は存在しない、ということだ。
では近代の条件のもとで、政治はどうすべきなのか。暴力的とも見える仕方で秩序を押し付けるほかない。それこそが敵と友の区別だ。「この命令を受け入れる者が友である」とする決然たる意志が必要になる。