ここがパンチライン!(本とか映画、ときどき新聞)

物語で大事なのはあらすじではない。キャラクターやストーリーテリングでもない。ただ、そこで語られている言葉とそのリアリティこそが重要なんだ!時代の価値観やその人生のリアリティを端緒端緒で表現する言葉たち。そんな言葉に今日も会いたい。

2015-10-01から1ヶ月間の記事一覧

『スクラップ・アンド・ビルド(羽田圭介)』

フリーター、25歳、健斗。 実家で同居するじいちゃんは、身体も思うようにならなくることが多く「はやく迎えにきてほしい」と弱音ばかり吐くようになっている。 薬漬けの寝たきりで心身をゆっくり衰弱させた末の死を、プロに頼むこともできないのだ。 湯温…

『あなたが消えた夜に(中村文則)』

冒頭の夢の話(あるいは昔から悩まされる悪夢や光景)は、この人のお約束だ それは主人公の罪悪か性的な原体験である事が多い 彼は刑事である。 大きな事件や連続殺人で捜査本部が設置されると担当所轄と警視庁の人間が一緒に動く 警視庁の女性刑事小橋さん…

『ザ・コーヴ』

【FACT】・ある水族館では、浄水システムが故障すると、騒音障害で片っ端からイルカが死んでいった・年2万3千頭のイルカが殺されている太地町は、世界最大のイルカ供給地。一頭15万㌦で市場で売買され→鯨肉として売っている可能性がある(多量の水銀を含む)…

『マトリックス レボリューションズ』

マトリックス完結編。 アーキテクトと会った後、トレインマンのプログラムの中にさまよい込んだネオ。 トレインマンのプログラムからネオを解放するため、モーフィアス トリニティ セラフ(預言者の使い)とでクラブに乗り込む ついに預言者のところに迫るス…

『マトリックス リローデッド』

冒頭、トリニティの最期のシーンを観ている側に残す 「スーパーマンやってます」 ギュンギュン空とか飛んでる。 増え始めたスミスに、対応してる。 ザイル(人間が密かに暮らしてる地底空間)で滞泊 預言者に会うときのシーン、バックドアに直線通路で、両側…

『マトリックス』

ネオ:アンダーソン君モーフィアス(ローレンス=フィッシュバーン)トリニティ(キャリー=アンモス) あるプログラマ(ハッカー)が起きているのに夢の中にいるかのような感覚にとらわれ悩んでいる。異次元からの来訪者に、あなたがいるこの世界は、本物の…

『8月の家族たち』

バイオレット(メリル ストリープ)バーバラ(ジュリア・ロバーツ)カレンアイビーベバリーリトルチャールズマティーフェイおばさん だだっぴろい平原に道路いっぽん。まさに巨大なアメリカ中部。 果たして、”インディアンを殺してでも手に入れる土地だった…

『エレファントマン(デヴィット・リンチ)』

80年英製作。ヴィクトリア朝時代の英国で実際の人物ジョン・メリックをモデルにしている。外科医フレデリック・トリーブス(A・ホプキンス)興行師に見世物にされていたジョン、トリーブスの葛藤と献身、舞台女優と接しているうちに心を開く。 「詩編23篇は…

『ミリオンダラーベイビー(C・イーストウッド)』

フランキー(イーストウッドエディ”スクラップ アイアン”(モーガン・フリーマンマギー(マーガレット・フィッツジェラルド:ヒラリー・スワンク) ー語り手はエディ。04年作でアカデミー4部門独占。 ボクシングは尊厳を賭けた戦いだ。勝者は敗者の尊厳を奪…

『紋切り型社会(武田砂鉄)』

当たり前のように使われている言葉をほぐして考える。そこで思考停止になってたのは自分自身だ、と気づかされる。01「乙武君」乙武君の“君”から拡げる、日本の”君”ブラックホール史。障害者→24時間テレビのえげつなさ(障害者に動いてもらうと数字が上がるん…

『職業としての小説家(村上春樹)』

かなり正直に誠実にお話しされています。 この人のついて、いまさなどう言うでもないです。 これを読んでまた村上春樹の小説が読みたくなった。それだけです。 ・・・多くの学生と同じように、その運動のあり方に幻滅を感じるようになりました。そこには何か…

『テロリストのパラソル(藤原伊織)』

[主人公の人物造形] ・小さなバーのバーテンやってる・メニューはホットドックだけ(めちゃうま)・アル中でウィスキーばっか飲んでる・若い頃、学園闘争の縁で前科あり・ピンチのときこそ軽口たたく・気が強い女が好き(当時も娘も)[話のあらあら筋]・公園…

『ミレニアム版 ドラゴンタトウー』

ハリウッド版があまりにおもしろかったので、オリジナル版を。 汚職事件の名誉訴訟に敗れて、島に館をかまえる一族からの依頼。 リスベット(ハッカー・要保護)が、と初めてミカエルが出会うのが90分過ぎ。 女と寝てる部屋で「君は裏の世界の有名なハッカー…

『ブラックダリア』

本作、LAを舞台とするサスペンス「LA四部作」と言われるということで観るしかないな。実際に起きた事件「ブラックダリア事件」をもとに原作が書かれている。ジェイムズエルロイ原作。監督ブライアン・デ・パルマ、06年作。 若くて見込みのありそうなイケメ…

『ギルバート・グレイブ』

93年作。若いレオナルド・ディカプリオ(アーニー グレイブ)、若いジョニー・デッ プ(ギルバート グレイブ)。レオナルド・ディカプリオ。レオナルド・ディカプリオ。 なんてカッコいい名前なんだろう。 舞台は”音楽なしのダンスみたいな街”。アイオワの…