ここがパンチライン!(本とか映画、ときどき新聞)

物語で大事なのはあらすじではない。キャラクターやストーリーテリングでもない。ただ、そこで語られている言葉とそのリアリティこそが重要なんだ!時代の価値観やその人生のリアリティを端緒端緒で表現する言葉たち。そんな言葉に今日も会いたい。

2015-07-01から1ヶ月間の記事一覧

『ダンサー・菅原小春(「情熱大陸」)』

ダンスは全くの門外漢だけど、この人は凄いと思った。先々週の情熱大陸。23歳。千葉県生まれ。世界中のワークショップで引っ張りだこ。 よく笑い、よく感じる。スキゾな動き。 自然に、新しい土地に勝手に身体が動く、狂喜する。 彼女の言葉はダンスの前でま…

『ファイトクラブ』

経堂のTSUTAYA冷やかしてたらまた観たくなって、土曜の朝から観る。 オープニングの映像は007並みのしゃれしゃれハイクオリティオープニングロール。脳内?ミクロ世界の投影。映画冒頭の疾走感抜群の音楽もカッコいい。 www.nicovideo.jp 「さあ、今度は君が…

『ポエムに万歳!(小田島隆)』

優秀な人間ほど言葉に含まれる音や感情を削り取って、情報と論理以外の意味的な曇りや歪みのようなものを極力排除しようとする。 というよりも、日常的に大量の文書を読みこなす立場に置かれた人間(エリート官僚、弁護士、金融マン)は、文章から音韻の要素…

『恋する原発(高橋源一郎)』

もう、とにかく小説をポップにする人。ちんことかまんことかダッチワイフとか使い過ぎ。政治的な主張や思いを、AVにくるんで徹底的に戯画してふざけて描く。 徹底的にポップな舞台立てに、真理や”ほんとう”を打ち立てるのは容易じゃない。ただ、その構造物…