ここがパンチライン!(本とか映画、ときどき新聞)

物語で大事なのはあらすじではない。キャラクターやストーリーテリングでもない。ただ、そこで語られている言葉とそのリアリティこそが重要なんだ!時代の価値観やその人生のリアリティを端緒端緒で表現する言葉たち。そんな言葉に今日も会いたい。

2015-05-01から1ヶ月間の記事一覧

HOUSE OF CARD seazon2

ジャーナリストの感づきに、正義に追求される悪(主人公でありアメリカ大統領)のを見ながら、ジャーナリスト(正義)を鬱陶しく感じている観衆。 私たちは皆、悪党であるアンダーウッドを応援している自分に気付くのだ。 夫婦どっちも悪 ーロビン・ライト …

『カーニヴァル化する社会(鈴木謙介)』

土曜当番の代休は月内で。金曜に代休。昼間から読書、ハウスオブカード、ルネサンス(予定)。 鈴木謙介の取材に際して買ったがコレ。05年の発行。 社会学者の著作で十年も前のものでは、知見としていま書くのは古く当たり前のことばかりだろう。と思いきや…

週末は地元友人らと

都筑の記憶は薄いが、都筑のおかげで邂逅した週末だった。 2日連続で地元の奴らと飲んでいた。 終電を逃し、午前3時過ぎまで飲んで実家に帰った。 歯も磨かず、自分の部屋の短い革張りソファで寝た。朝起きると首が曲がり、肩から上の筋肉が固まっていた。…

HOUSE OF CARD seazon1

主演、デビッド・フィンチャー製作指揮。 劇中演技の地続きで、画面に向かって心理や思惑を語りかける。 地元のゴタゴタを治める回。 聖書とBBQと重労働の土地。無力で貧しかった子供時代は故郷を憎んだ 「いくら私を軽蔑しようと訪ねてきた相手にはアイステ…

『迷宮(中村文則)』

中村文則の小説は、主人公や登場人物がのっぴきならない切実な状況にある。ちゃんとした大人ではなく、社会に根のない、いつ死んでもいい、かりそめの今を生きているようなそんな登場人物たちだ。幼少期から愛されていない、悪の烙印を押されている、家庭環…

『暇と退屈の倫理学(国分功一郎)』

脳科学者の池谷さんが、書評でレコメンドしたいたんだと思う。 ・好きなことが消費者の中で、自由に決定された欲望に基づいているなど到底言えない ・消費するとき、人は者に付与された観念や意味を消費するのである。消費されるためには物は記号にならなけ…

『ねじまき鳥クロニクル(第2部 予言する鳥編)』

妻クミコの失踪。(ワンピースのジッパーを上げたのが最後) ↓ 意識の娼婦・加納クレタを抱く ↓ 井戸の中に入る ↓ 夢の中で女性と交わる ↓ 妻が男の肉体を求めた話 ↓(なぜ好きでもない男に圧倒的な性欲を抱いたのか) ただ行き交う人の顔を見た セックスに…

『セッション』

TOHO CINEMAS錦糸町で『セッション』 劇中で要求されるストイックと劇場内の緊張(⇄弛緩)。残酷なまでに投下される努力と、理不尽な報酬には引き込まれる。車の激突のアングル(正面からトラックに当たられる)と驚嘆。 エンディング、舞台上でのフレッチャ…

「ガイアの夜明け」と「カンブリア宮殿」をまた観始めた

「ガイアの夜明け」と「カンブリア宮殿」をまた観始めた。毎週の録画リストで入れた。この2つから得られるのは全く知らなかった、企業サイドのチャレンジと軌跡。知ってるが知らない、企業や商品の本質的なことだ。『二木の菓子』は、ただの菓子大規模卸し…

そこで戦うべきではないと思うのだ①

誰かを話をするときのこと。 自分が既に知っていることと、人がそれを知らないこととの間で戦うべきではない。 つまり、己の知識のひけらかしにするのではなく、それを知っていることでお互いが考えるためのどういう素材を提供できるのか。どういう選択肢を…

『ねじまき鳥クロニクル(第1部 泥棒かささぎ編)』

テーマは”夫婦の間の闇”だろう。謎の女からの電話は(性的な、否、精神的な)”誘惑”である。 自分はこの女について何を知っているんだろうと自問した。 僕がこうして送っている結婚生活というのはいったい何なんだろう?そしてそのような未知の相手と共に生…

『恋するソマリア』高野秀行

人がまだ知らない土地や自然に、己の生活と探究心を全てぶつけて行く人間のことを探検家と呼ぶ。それは、カンボジアの淡水魚生態について網羅的に調査したり、国際社会に認められていない国の人々や生活文化について、などさまざまだ。 筆者、早大探検部出身…

「出来れば紙で保存して、次ぎ会ったときにシェアして」

昨日、台湾より帰国。彼に関わる記事だから紙面データを添付してメールしたら、 「出来れば紙で保存して、次ぎ会ったときにシェアして」って言うんだ。 こちらのごく自然な好意に上乗せで要求してくる奴だなあ、って 思ったよね。